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3 ※

「ぁ、っ ーー!」 指とは比べ物にならない程の圧迫感に、息が詰まる (ぃた、い……!) 「っ、アキ、目ぇ閉じんな」 「ぅ…レ、イ……」 「大丈夫だから。ちゃんと俺を見ろ」 ぎゅぅっと閉じてしまった目を開くと、目の前いっぱいにレイヤの顔があった。 「ぁ………」 「アキ、シーツじゃなくて俺を掴め」 「ぇ、」 「んな薄っぺらいもの掴んでてもしょうがねぇだろ。ちゃんと俺に触れろ」 おずおずと言われた通り背中へ手を回すと、そこは微かに汗ばんでいて熱くて。 「ぁ…あったか、ぃ……」 「だろうな。少しは落ち着くだろ?」 「ぅん……ひ、ぅ………っ」 少しだけ力が抜けたのか、ズズ…と止まっていたものが再び入ってくる。 「レ、ヤ…っ」 「背中、爪たてていいから」 「っ…ぅ……ぁぁ、あっ!」 ギチギチ少しづつナカヘ進んで来るのが分かって、初めての感覚に震えるしかない。 「っぁあ! ぁ、く、ぅ」 キュッ!と乳首を摘まれる。 「アキ。アキ、好きだ」 唇が重ねられて、ヌルリと舌が絡められた。 暖かくて、気持ちよくて安心して…力が、抜け…て…… ズンッ! 「っ、ひぁぁぁ!」 タイミング良く一気に入ってきて、息が詰まる。 「く、締ま…っ、アキ、息吐け」 「ぁ…ぁぁ……ぁっ、はっ」 抱き締められて、背中をポンポン叩かれる。 そのリズムに合わせて何とか深呼吸して。 「ん、上手。全部入ったぞ」 「は…ほん、と……?」 「あぁ。ほら」 繋がってる部分へ、手を持っていかれた。 「ぁ………」 「な?」 全部、入ってる。 俺、ちゃんと出来たんだ…… 嬉しくてへにゃっと頬が緩む。 「良かっ、た…うれし……、ふぁぁっ?」 ビクリと俺の中でレイヤのモノが震えた。 「あ、のなぁ…あんま煽んじゃねぇ」 「へ?」 「はぁぁったく…もう余裕ありそうだな。 動くぞ」 「ぇ…ぁあぁ!」 ズル…とゆっくりナカが動き始める。 「ぁ…うぅ……ん」 (何か、やっぱ変な感じ…) 初めての感覚に体が戸惑ってるのが分かる。 これから…徐々に気持ちよくなるのかな…… ってか徐々にって、何か俺これからもヤる気満々な奴みたい。 いや!だってナカにレイヤのがあるのって嬉しいし…あったかい、し…… ん、あれ? 何か思考が変? 「ひぁっ!?」 「考え事とは余裕だなぁアキ」 「ぁ、耳…やだ……っ」 形をなぞるように耳たぶから上にゆっくり舐められて、ゾワリと身体が震えた。 「アキ。好きだ」 「んっ、俺も…レイヤが好き……ぁあぁ!!」 グリッとさっき教えられた場所をピンポイントに刺激され、背中が仰け反る。 「ぁ、そこまってっ」 「待たねぇよ。素直に感じとけ」 「ひぁぁっ!」 ズッズッ!と律動がだんだん早くなってきて、時々前立腺を掠めていって。 「ぁあっ、ぁ、あ、っぁ、あ!」 (声、止まんない……っ) 恥ずかしすぎて、でも我慢できなくて。 「っ、アキ」 「はっ、ぁ、レイ、ーーっ!」 揺さぶられる先、レイヤの顔を見上げてドクリと心臓が鳴った。 眉間に皺を寄せながら俺を見下ろすその顔が、オーラが 「かっ、こ、いぃ……」 「っ、」 「ぁあ!?」 ビクリ!とレイヤのモノが大きく震えた。 「お前な…だから煽んなって言ってんだろうが」 「だ、て……」 そうやって前髪後ろに搔き上げる動作とか、全部かっこいいんだもん…… 反則じゃん、何だこれ。 「ね、キスして……」 「ん? 何。して欲しいのか?」 「ぅん、気持ちいの、してほし…」 「いいぜ。沢山してやるよ」 笑いながら近づいてくるその首に腕を回す。 (あぁ…この人は、俺のなんだ) この大好きな人は……俺のもの。 「ーーっ、」 「っ、アキ」 自覚した瞬間ぼわっと全身が一気に熱くなって、思わず後孔に力が入った。 「ぁ…レイ…ヤ……っ」 「アキ? どうした」 「あ、ぁぁ」 (なに、これ……っ) キュウキュウ締め付けたらレイヤの形がダイレクトに伝わってきて、それに体が震えてしまう。 「ぁ…ぁあ……ぁ」 (駄目、だ) 愛しくて、好きすぎて、もうどうしようもなくて。 動いてないのに自分で締め付けて、自分で感じてしまってる。 「ぁ、レイ…好きぃ……っ」 「ーーっ! キスは後だ。 取り敢えず1回イかせろ」

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