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「あとひとつくらいでいいんじゃない? 結構喋ったし」 「そうだな。えーっと、あいつらが最後に話したのは『パートナーに望むことは?』か。 どうする、話していくか?」 「望むこと…ねぇ……なんつうか、そういう願望よりもっと明確なことを言いてぇよな。 『将来こうする予定』っつうそれぞれの人生計画とか」 「いいですね、俺もそれ気になります」 「願望じゃないんだよね〜僕らはそれを確実に叶えてあげたいから」 「お、よし。 なら『それぞれの今後について言い合う』ってので締めるか」 「「「はい」」」 「んじゃあ俺から。 櫻とはここまま定年までこの学園で仕事するつもりだ。 終わったらどっかの町にでも越してゆっくりしたい」 「私立だから移動ないもんね。2人ともここ出身?」 「そう。ここで出会ったから思い出深いんだよな。だからもう動く予定はない。 矢野元は?」 「イロハは丸雛で働いて、俺は矢野元を継ぐ予定です。 職場は違いますが近いので、このままこの辺りで暮らすかと。 進路は、イロハは多分専門学校でお菓子作りをもっと本格的に学んで、俺は大学で経済学とか会社関係のことを学ぶと思います」 「明確な進路だな。こりゃ担任も喜ぶ」 「丸雛と矢野元は既に会社同士で仲良いが、お前らが入ったらもっと距離近くなるだろうな。どうなるか楽しみだ」 「会長はどうです?」 「アキが龍ヶ崎に入りたいらしい。夏休み明けに聞いた。 小鳥遊の社長はあいつらに会社を継がせようとは考えてねぇから、何をするも自由。で、アキは俺と一緒に龍ヶ崎で働きてぇんだとよ。 進路は、俺は親父の後継ぐから矢野元と同じような学部行くけど、アイツは建築科に進みたいらしい。 龍ヶ崎のやってる事業に興味をもつことから始めるそうだ」 「すげぇよくできた嫁じゃねぇか。 お前将来強力な味方ができるな」 「生徒会の仕事でも全部の役職的確にこなすし事務的なことも得意なんで、俺が継いだら秘書にするつもりです。 あぁ、今と変わんねぇな」 「2人が龍ヶ崎をどうしていくのか、一応端くれとして応援してるね」 「そういうヨウダイは?」 「僕はハルちゃんに会わせる。 ハルちゃんが行きたいとこあるなら連れてくし、住みたいとこあるなら住むし。仕事は何の未練もないから今すぐ辞めてもいい。死にたいって言うんなら一緒に死ぬし、殺してって言うんならーー」 「はあ? おい龍ヶ崎せんせ……あんた、何言って」 「それくらい僕らの関係って濃いんだよ梅谷先生、この中じゃ1番くっつくの遅かったけど。 きっとこの世で唯一ハルちゃんと寄り添えるのは僕だけだから、この先もずっとずっと一緒かな。 だから僕らの将来は、ハルちゃん次第」 「……なんか、龍ヶ崎先生とは一度ちゃんと話してぇな。ハルの担任としても」 「いいよ〜大歓迎」 「………こんなところですかね?」 「はぁぁ…そうだな」 *** 「じゃ、以上でトピックを終了する」 「思ったより各々喋ったな」 「案外盛り上がりましたね」 「ハルちゃんがなんて答えたか気になるな〜聞きにいってみよう」 「俺も聞こう」 「なら皆んなで学園戻るか」 「だな。ーーそれじゃあ」 「「「「お疲れ様でした」」」」 fin.

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