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第1話 日常*
白い四角い部屋
ゴミの山の中心にある、一日中敷いてある布団
「あ゛ぁっ…んんっ……はぁっ…」
ぐじゅぐじゅと響く水音
零れる吐息
「お前さえ…いなければ俺は…っ!」
僕を罵る声
そしてはめ込み式の窓から見えるのは静かに青く光る月
(こういう月を氷輪っていうんだっけ?)
なんて、身体から離れた何処かで考える
「おら、よそ見してんじゃねーよ!」
ばちゅんっ という音を立てて、叔父である友久(ともひさ)のモノが僕を貫く
「んっ…やぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「はっ、ケツでイくなんて、お前ももう立派なメスだな」
友久の嘲笑うような声がうっすらと聞こえる
「おい、勝手に意識飛ばしてんじゃねーよ」
と頬を叩かれると
また容赦のない律動が始まる
「あ゛っ…はぁ…ん……」
これが僕が中学生の時から変わらない日常。
(あぁ、早く終わらないかな…)
と思いながら、痛みと違和感しかないその行為に身を委ね、目を閉じた。
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