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第50話
千鶴のイイトコロを探して少しずつ指を掻き回すとその度に猫の様な甘い声を上げて鳴く。
中心も一緒に扱いてやると、千鶴の声が部屋中に響く。
発情期の猫みたいに鳴いて腰を揺らし、口の端から唾液を垂らす姿は仕事柄身に付いた演技なのか、それとも本気で感じているのか俺には分からない。
ただ、痛みなんてなくても気持ち良くなれる事を千鶴に知ってもらいたかった。
それが俺の千鶴に対する想いだった。
「辞めるって言わないと挿れない」
なかなか言わない千鶴に少し意地悪な事を言う。
なんでそんな仕事をしているのか理由も聞いたこと無いのに、俺は随分勝手な事を言っている。
「……あっ、やっ……やめ……」
「なに?」
「やめ、るっ……からっ……」
「うん?」
「やめるからっ……いれて……」
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