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第82話

唾液の混じり合う音が淫猥に響いて、俺達を更に夢中にさせる。 下半身が窮屈になって、下を脱ぎながら口唇は離さない。 呼吸を乱しながら必死で舌に絡み付く千鶴の頭を抑えて強く激しく貪り続けた。 こっちまで薬をのんでるんじゃないかと勘違いするくらい衝動的だった。 「さつきさっ……」 縋り付いてくる千鶴を抱きとめ、お互いの昂りを一緒に握りしめた。 熱く脈打つソレを上下に扱くとどちらのものかわからない滑りが溢れてくる。 俺の手に千鶴が手を重ねてきて、二人で一緒に包み込み刺激しあう。 箍が外れてただの発情した動物になった気分だ。 気持ちいい。千鶴の身体は何処を触っても気持ち良くて吸い付いて離れない。 身体の芯が熱い。お互いの昂りが放たれるまでもうそんなにもたない所まで来ている。 「あ……んんっ……」 可愛く啼く声を口唇で遮って飲み込む。 千鶴が零す声も汗も唾液も何もかも、一滴残らず自分のものにしたい。

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