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第83話

大きく脈打ったお互いのモノから白濁が吐き出される。 手も腹もベトベトになって、激しく動いた訳じゃないのに息が上がっている。 白い千鶴の肌が朱に染まっている。 さっき噛み付いた所から血が滲んで赤い華みたいだ。 一度は綺麗に治ったアザもまた増えている。それも花びらが散ったみたいに見えて綺麗だった。 「千鶴……落ち着いたか?」 一回抜けば薬の効果も薄れるだろう。 アイツがどれくらいの量を千鶴に使ったかはわからないが、目的が俺なら無茶な量は使ってないはずだ。 腕で顔を隠していた千鶴が隙間から俺を見た。 まだ潤んだままの目で余韻に浸っているようだった。 「足りないよ、皐月さん……もっとめちゃくちゃにしてよ……」 なんて事を言うんだ、コイツは。 そんな事を言われたら頑張るしかないだろ。

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