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第118話
わざと見せつける様に口を開いて舌を出し、俺の下唇をなぞっていく。
その舌を絡ませたくて口を開くとニュルリと千鶴の舌が入ってくる。
唾液を啜るようにして舌に絡みつくと、積極的に貪られ身体の中心に熱が籠る。
水音を響かせながら暫くの間、キスに夢中になっていると千鶴の手が俺の服を捲り、直接肌に触れてきた。
「はやく」
「煽んな」
上半身裸になってから、千鶴の服も脱がす。ムードとか情緒とかお構い無しに服を剥ぎ取ると、相変わらず白い肌に赤い華の様な痣が広がっている。
俺がつけたばかりの痕が一番鮮やかな色をしていて、それ以外は薄く黄色味を帯びている。
もうこれ以上、俺以外の奴に痕を付けさせなくなくてまだ付けてない場所に吸い付く。
俺の手を取った千鶴が自分の口の中にその指を入れてたっぷり唾液を含ませて舐める。淫らな光景に思わず喉が鳴った。
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