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第117話

口唇を重ねて、ゆっくり頬を撫でる。 気持ち良さそうに擦り寄る千鶴が俺の首に腕を回して顔を近づけてくる。 キスをされるのかと思ったら、耳を舐められた。 この間、千鶴が開けたピアスが付いた耳を舌先で舐められ、肌がゾワリと粟立った。 ふぅ、と息を吹きかけられピクリと身体を動かすとその反応を嬉しそうに見てくる。 自分より遥かに年下の相手にいいようにされて、負けられないと意地になる。 千鶴の後頭部に手をやり少し強引に口付けてそのまま押し倒す。 舌で千鶴の口唇を舐めて、咥内に舌を割入れる。歯列を舐め、上顎を舌で刺激し千鶴の舌を探す。 溢れてきた唾液が口の端から零れていく。 呼吸を荒らげて、俺のされるがままにキスを受け入れる千鶴に更に貪りつく。 「皐月さん……」 掠れた声で呼ばれて、口唇を離すと今度は千鶴の方からキスの攻撃をされる。

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