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第120話
ダメだ。気持ち良すぎて意識が飛びそうだ。
ピタリとパズルみたいにハマる身体に溺れてしまう。
こんなにしっくりくるのは初めてだ。自分の身体の一部みたいな感覚がして、このままずっと繋がっていたい。
「あったかい……」
小さく呟いた千鶴の肩にキスを落とす。
俺の過去はまだ、全て話しきれてないし千鶴の過去も何も知らなくて、そんな二人なのに身体だけじゃなく心まで埋まっていく。
愛しい。愛おしい。
千鶴の身体を上下に動かすと、千鶴もその動きに合わせて腰を振る。
肌がぶつかり合う音と隠微な水音をさせながら、それでも優しく抱(いだ)き合う。
きっともう離れられない。
離したくない。
「さつ、きさ……もう……もう、イくっ……」
「……千鶴」
口唇を深く重ねて千鶴が放った熱を感じた瞬間、俺も千鶴の中に欲を吐き出した。
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