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第147話

*** 一緒に風呂に入って、いつかとは逆に俺が髪やら身体やらを洗われてしまった。 千鶴は鼻歌を歌いながら楽しそうだった。 居なかった二日間で仕事をして来たのかと思って、千鶴の身体を見たけど新しく付けられた傷はなかった。 もう千鶴の身体に傷が出来るのは嫌だった。 髭もちゃんと剃って、この二日間の汚れや負の感情を洗い流した後、味噌汁と卵焼きで遅い晩飯を食べた。 何にも食べてなかったから、やけに味噌汁が身体に沁みた。 一緒に食べるご飯は特別美味かった。 食器を片付けている間、千鶴はいつもの様に猫達とじゃれていた。 猫達も気のせいか嬉しそうにしていた。 片付けが終わると千鶴の部屋に入って、散らばったままの万券を拾い集めた。 結構な枚数あって、拾うのに意外と時間がかかった。 この金が千鶴のケジメの証。

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