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いきなりバレンタインの話 5

雪side 猫さん可愛いぃ。蛍くんも可愛い物好きなんだ誕生日にはもっと大きいぬいぐるみ買ってあげたいなぁ〜!お金貯めておかないと…。 「雪、それ…。あ、えっと。…そ、それは…」 「これ?…可愛いよね、蛍くんの?」 「ちがっ…、あ、いやっ…。えっと…」 「蛍くん?」 どうやら、蛍くんは知られたくなかったみたい 動揺して顔が真っ赤になってる。とりあえず、落ち着くようにギュってしてあげた。 「落ち着いた⁇ 」 「おう。……なぁ、雪。ちょっと離れて」 「へ?なんで⁇」 「こうしてると、変な気分になる」 「ふぁっ⁉︎」 僕は急にエロくなった蛍くんにびっくりして 素っ頓狂な声を上げてしまった。 は、恥ずかいぃ…。蛍くんかっこよすぎる…。 「…んっ。蛍くん、キスして」 うわぁぁぁ、何変なこと口走ってるの、僕…… 二人してテンパっているみたいで、思考回路がショートしてしまっていた…。 「んっ」 「……あっ………ふぅ、…んっ。…はぁ……」 思わず、口走ってしまったけど…。蛍くんは嬉しそうキスをしてくれて…。その後、二人して顔を真っ赤にして、目を逸らしてしまったのだった…。恥ずかしさで、しばらくなんとも言えない雰囲気が僕たちの間に流れていた……。 この時、蛍が雪の可愛さに押し倒したかったのを、必死に我慢していた事を、僕は知らない。 そして、この日は、二人の中でも特別な ファーストキスの淡い思い出となったのだった いきなり、バレンタインの話 END

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