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第71話

マリー はぁ……はぁ…… ヤバい。 興奮が止まらない。 嬉し過ぎて頭がおかしくなる。 こんなに、こんなにも脳内が才のことでいっぱいになるなんて。 さっきまであんなにムカついていたのに……ヴァノに向かってまた会いたいとか何言ってんだこいつ!と、イライラしていたのに。 でもそんなイライラもかき消すほどの才からの告白。 抱きしめているだけじゃ、キスするだけじゃ満たされない。 全てが欲しい。 乱れていく才の姿に興奮し、同時に愛しさが止まらない。 涙目の濡れた黒い瞳に見つめられるとたまらなく甘やかしたくなる。 才のいいように、才が気持ち良くなるようにこの俺が奉仕したくなってしまう。 ……王子である俺がだぞ!くそ!! 生まれてこの方、王位継承や身内の権力争いに巻き込まれ、あげくの果てに兄弟までも暗殺しているんじゃないか、何故こいつだけ生きているんだと、うっと惜しい疑惑をかけられ生きてきた。 この容姿のせいもあり、幼い頃から虫酸が走るような周囲の目……微笑みはすべて仮面であり、その素顔は欲にまみれた醜い獣だ。 人を信じず生きてきた。 何度も傷つけられてきた。 誰にも隙を見せないよう恐れさせ近寄らせないよう力をつけ、気が狂ったように戦場へと向かい惨殺した。 殺して殺して殺しまくった。 その時にだけ自分の存在価値を見いだせた気がしたからだ。 この手で喉元を締めれば、殺めることなど容易い。 ……才の汗ばんだ白く細い首を見つめ、その首筋を指先で軽くなぞる。 ピクン…… 「ひ……ぁん……」 ……細身の背中を反らせ、敏感に反応するその姿が無防備過ぎる。 呼吸するたび薄い肩が上下し、ツンと立ったピンク色の乳首、腹を濡らした精液がやけに生々しく光る。 こいつは弱い…… 弱い…… しかし目の前のいるこの非力な存在の彼が、俺には尊く眩しく感じる。 こんな気持ちが自分にあるなんて信じられない。 いとおしい。 もう……絶対離さない……

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