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第6話

秘書さんも男がぼくの身体に手をかけたのを見て一瞬眉を潜めたが、すぐに笑顔で男に頭を下げて部屋の隅へさがっていく。 「細くて白い首だね」 男に身体を隠していたストールを取り払われた瞬間、ぼくの真っ白なワンピース姿に周りの男達からは溜め息と感嘆の声がもれる。 「君みたいな小さい子を好きにしたくて…おじさん達集まったんだよ?」 「肌がすべすべで…髪の毛もいい匂いがするね…」 「折れそうな細い手足たまらないな」 離れて見ていた男達がぼくに群がりはじめ、ぼくの身体を皆で撫で回しはじめた。 髪の匂いを嗅いだり、太股を触られるがぼくはそれをじっと我慢する。 「ふふふ。可愛い子供パンツだね」 「足もすべすべだ」 「お尻もふわふわしているね」 「……っ」 今度はワンピースを裾を捲って無遠慮に手が下半身に群がる。 足を触られたり、下着越しにお尻に顔を埋めたりするのが気持ちが悪くて声が出そうだったが、何とか声を我慢した。 こんな時は絶対に嫌がっちゃいけない。 あくまで何も知らない子供のふりをして、途中から行動を移さないとぼくの仕事は台無しだし暴力でねじ伏せられる可能性もある。 本当の何も知らない子供なら大勢の男に取り囲まれて身体をまさぐられれば本当は嫌がるんだろうけど、ぼくはこれまでの経験から全て諦めて我慢することを選んだ。 + 「とっとと出て来いって言ってんだろ!このクソ豚!」 「な、な、な、何でお前がか、か、帰ってきたんだ」 「頭の悪い豚はお忘れですかぁ?今日は弟様のご帰還日だよ!」 「ひっ!!」 扉を蹴破って部屋に入ってきた男はいかにもな風貌をしており、くすんだ金髪に耳や指にはシルバーのアクセサリーをジャラジャラとつけていた。 ダメージジーンズにだらしなく着たパーカーの裾は謎な汚れがついている。 みるも無惨な木の扉には殴った時にできたであろう大きな凹みが出来ており、蝶番のところが外れてブラブラと垂れ下がってしまっている。 「やっぱり、気持ち悪い部屋だな」 「や、やめろ!」 がちゃん、がちゃっ 棚の上にあるお人形達を無造作に床に落としていく金髪の男。 落ちたお人形達は色々な所が折れてそのパーツが四方に飛び散る。 パパはぼくから離れてそれを止めに入る為に立ち上がった。 「気持ち悪いことして稼いでんだろ?俺にも少しは恵んでくれよお・に・い・ちゃ・ん」 「ひっ!」 男がパパの胸ぐらを掴む。 パパは恐怖でがたがた震えている。 「や、やめて!パパに酷いことをしないで!」 「あ?なんだこのガキ」 「うぅ…」 ぼくは怖いながら、男の足に掴みかかった。 男がぼくを見ると、猫を持ち上げるみたいに襟をつかまれる。 「へぇ…こんなガキ飼ってるんだ。流石キモ豚は考えること違うなぁ」 「えっ…ぎゃう」 そのまま男がぼくを放り投げる。 ぼくは一瞬の浮遊感の後に背中に激痛が走って大きな声が出た。 パパが仕事に使っている机に背中を打ち付け、痛みで動けない。 「みこと!」 「パパぁ…いたいよぉ」 パパは急いでぼくを抱き起こして背中を撫でてくれるが、ぼくは痛みとショックでパパに抱きついた。 ポロポロと目からは涙が溢れてくる。 「面白そうだから、このガキ特別に優しい弟様がもらってってやるよ。感謝しろよな」 「そ、そんな…」 「吃り豚はブヒブヒ言ってりゃいいんだよ。いいから、そのガキよこせよ」 「や、やめろ!」 パパの胸にいるぼくを男が無理矢理取り上げる。 ぼくは腕を掴まれ身体が宙に浮いた。 「いやー。パパ!パパぁ」 「ちっ…うるさいな。ガキは黙ってな」 「きゃう!」 必死にパパに手を伸ばすぼくの頬を男が殴っる。 味わった事のない痛みに更にボロボロと涙が頬を伝っていく。 掴まれている腕には男の指が食い込んでいて離して欲しいのに恐怖の方が勝って声が出なくなる。 「み、みことにひ、酷いことをするな!」 「へぇ。みことちゃんっていうのか…頑張って稼いでくれよぉ?」 「な、なにおさせ…ぎゃっ、ぐっ」 今度は、男に掴みかかろうとするパパが殴られ、倒れたところを蹴られる。 パパは痛みにお腹を押さえて倒れこんでいた。 「さぁ…行こうか。金の卵のみことちゃん」 「うううう」 ぼくは恐怖でガタガタと震えているのを無視する様に男に今度は襟をつかまれたまま引きずられる。 パパは倒れたままピクリとも動かず、それが更にぼくの不安を増長させた。 「別に酷いことをしようってんじゃないんだ…俺は別にガキをどうこうする趣味はないからな。ただちょっと俺の手伝いをして貰おうってだけさ」 「てつだい?」 ぼくを引きずりながら男が悪い笑顔を浮かべる。 その笑顔が怖くてしかたないが、ぼくには男の手を振り払うことも、そんな力もない。 ただ男に引きずられることしかできないのだ。 「首尾はどんな感じだ?」 「意識は保ってるけど、まだ1度も射精してねぇな。ま、そろそろ限界だろうけど…」 男達の会話が遠くで聞こえる。 「うっ…出すぞ。しっかり搾り取れ!」 「あ゛アあぁぁぁ…!」 ぼくにのし掛かるように別の男が腰を打ち付け、大量に中に射精される。 お腹の中が熱い。 「みことちゃん頑張ってるみたいだね?何発目かな?お客さんたちのチンポの味はどう?」 「あ゛っ、あ゛はっ…」 男にぺニスを引き抜かれると中から大量の精液と血が混ざったものがゴボゴボという音を立てて逆流してくる。 ベットの上のぼくに近付きニヤニヤ笑う金髪の男。 「次はワシだ…今度こそ逝かせてやるからなぁ」 「ちょっ…まっ!あァ!」 今度は別の男がぼくのお尻を掴むと、遠慮なしに中に入ってくる。 肉がひきつれて痛い。 「しかし、みことちゃんも耐えるね。さっさと射精して楽になればいいのに」 「パパのところ…かっえ、る」 「ほぼ堕ちかけの調教済みの身体でどこまで耐えられるかな」 男が楽しそうに腰を進めてくる。 パパの弟はぼくに色々な事をさせた。 こんな風に知らない男達に抱かれるのを撮影したり、そんな男達にぼくを一晩貸し出すということをやらせた。 そして、精通が来たばかりのちんちんを重点的に攻めさせ精液を飲むという悪趣味なことまでやったのだ。

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