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第5話

パパのお部屋でのぼくの居場所は大体が机の下だった。 パパがお仕事をしている時はぼくのお口を使ってくれる事が多かったし、そういう行為がなくても机の下でパパの足にもたれ掛かりながら絵本を眺めたりするのが好きだった。 「んごっ、んぶぅ…」 「みことのお口はいつも気持ちいいね」 「おぐっ」 頭を押し付けられて苦しいのに、喉の奥にパパのペニスが当たるとぼくを使ってくれてる嬉しさでお尻の孔がきゅんきゅんする。 パパはえっちをする時は時間をかけてぼくが痛くない様にしてくれる。 一番目のパパより気持ちよくてパパとエッチするのも大好きだ。 「もういいよ。ありがとう」 「ん…」 ぼくがミルクを飲んで、先っぽを吸うとパパは頭を撫でてくれた。 それが終わったらぼくは疲れて寝てしまうけど、パパはお仕事を続けてる。 仕事をしていない時はぼくを抱っこしてスナック菓子を食べたりアニメを見たりしている。 たまにぼくにもスナック菓子を食べさせてくれるし、ご飯もくれる。 よくお話もしてくれたし、折ると光る棒を持って踊るのも見せてくれたり一番目のパパとは違ってずっと一緒に居てくれた。 そんな生活を何年か続けたある日。 「パパだめぇ」 「なんで?みことお尻好きでしょ」 ぐぼっ、ぐぽん、ちゅぅ、ちゅぽっ 「おひっこ!おひっこでぢゃぅぅぅ」 「最近ちんちんも気持ちいいみたいだね」 パパの指でお尻の孔を弄られながらちんちんを玉ごとお口に含まれ舐められると頭の芯が痺れて、その痺れが脚の先まで伝染する。 「いやぁ、おくちぃ…おくちはなじでぇぇ」 「んっ!」 口を離して欲しくてパパの頭を押すが、力が入らずパパの髪の毛を力なく掴むことしかできなかった。 気持ちよさが頭のてっぺんまで来たとき呆気なくパパの口の中に何かを出してしまった。 ぼくはパパの髪をぎゅうっと握り締め、太股でパパの頭を挟んでしまう。 「あ…はぁう」 パパはまだぼくのちんちんをちゅうっと吸っていて脚が震える。 お尻に入っている指はきゅうきゅうと締め付けてしまう。 「あっ…あぁ…んもっ…んっ」 まだ痙攣しているぼくから一旦指を抜いて、ベットに寝かせそのまま口の中の物を流し込まれた。 まだ水みたいなさらさらとした液体だったがパパのペニスから出る白いミルクと似た味がする。 「あっ…あみゅ」 「まだサラサラだけど、みこともこれで大人の仲間入りだね」 「えあ?あっ…もう…ちんちんだめぇ!!」 舌を絡められながら更に指を輪っかにされ、擦りあげられる。 ちゅくちゅくちゅく パパがぼくのものを擦る度に透明なものが飛び出し、ぼくもパパの手に自分で擦り付けるのをやめられない。 「あぁ~!パパっ…出るぅ…また何か出ちゃうぅぅ」 「いいよ。パパに二回目の射精見せて」 「んんん~あ"ぁ~」 口からは涎が沢山出ちゃってるけど、ぼくはそれどころじゃなくて与えられる新たな快楽に必死についていくのに夢中だった。 パパの手の中に白くてまだ粘度の少ない精液を吐き出してしまったぼくは息も絶え絶えにそれを眺めていた。 「はー。はー」 「みこと。おめで…」 ドンドンドンドン ぼくの頭を笑顔で撫でていたパパがドアの激しく叩かれる音に驚いて手を引っ込めた。 「おーい。キモブタちゃーん?弟様のご帰還だぞぉ?」 「ひっ!」 「オラッ!そこから出てこいよ引きこもりの能なしクソ豚!」 その声を聞いた瞬間、パパはぼくを抱き締め部屋の隅にうずくまった。 ドンドン!ガンっ! 「オラッ出て来いっつってんだろ!キモブタの変態!」 段々扉を叩く音が激しくなり、扉が衝撃音と共にミシミシと軋む音がしている。 パパはぼくを更にきつく抱き締め恐怖で震えている。 ぼくは心配になって、手を必死に伸ばして背中を軽く撫でるがパパの震えは一向に止まらなかった。 ドンッ!バキッ… 遂に扉が壊れる音がして、声の主が入ってきた… + 大きな屋敷の前で車が止まると、車庫のシャッターがゆっくりと開いてそこに車が滑り込む。 完全に車が停車すると、バイヤーさんに車からおろされ車庫の奥の扉に向かった。 「お待ちしておりました。先生方は地下におります」 扉をバイヤーさんがノックすると、この屋敷の秘書らしき男が出てくる。 黒縁眼鏡に、きっちり撫で付けられた髪に:橋羽(はしばね)さんを思い出す。 「私はここで…」 「ええ。ありがとうございました。これで私も心置きなくここを去れます」 バイヤーさんがぼく秘書さんに差し出して声をかけて帰っていく。 今回の依頼主は秘書さんだったのだろう。 秘書さんはにっこりと笑ってバイヤーさんに頭を下げた。 「ではお願いします。“バラの刺”さん」 「はい」 ぼくはいつからか“バラの刺”と言う通り名で裏の世界では知られる様になった。 ぼくの仕事は簡単なことだ。 この容姿で人を貶めること。 ぼくは17になった今でも小学生程の身長しかない小さな身体のままだ。 生まれた場所も親も分からないぼくは、この小さな身体が遺伝なのか環境からくる影響なのかはわからない。 でもこの仕事をする上でこの容姿はとても有利に働くので競争入札で仕事先を決める“オークション”ではいつも高値がつくから悪いことばかりではない。 “オークション”での金額の一部がぼくの借金を返す事にも繋がっているのだ。 だからぼくは仕事をするしかないし、見た目が子供のぼくにはこれ以外できない。 「先生方…今日のゲストがお見えになりましたよ」 通された部屋には脂ぎった中年の男達が数名こちらをギラギラとした目で見ていた。 ぼくは毎回このぎらついた男の目が怖くて仕方がない。 しかし、そんなことは顔に出さず何も知らない子供の様な顔をして首をかしげてみせる。 「この子か?ワシ達の玩具になる子は」 「ええ。先生のご要望通りに」 「君は本当に優秀な秘書だね」 「そう言っていただき光栄です。先生…」 秘書さんに近寄ってきた男が横に居るぼくの頭や耳、首筋を脂ぎった手で触ってくる。 本当は気持ち悪くて仕方がないけど、それを我慢して少しだけ嫌がるだけの素振りをする。

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