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第5話 クリスマスですから
首につけたリボンはそのまま、他は全部脱がされていった。互いに裸でも、不思議と寒くない。ってか、首にプレゼント結びで全裸って、絵面がイヤらしいわ。
「んぁ…和樹ぃ…」
ぴちゃっと、和樹が俺の足先を舐める。イヤらしい手つきで太股を撫でて、くすぐったい。もとい、気持ちいい。じわじわっと這い上がるような気持ちよさに、俺は完全オープン状態だ。
「蕩け顔、イヤらしいよ亮二」
「んぅ、だって気持ちいいよ…」
「足、弱いよね」
「ひぁ!」
笑って、和樹が足の付け根にキスをする。そこ、すっごく弱い。自然と足開いちゃう。淫乱ビッチかもしれないけれど、そこは本当に弱い。
くくっと、和樹は笑う。そして余計に、そこを舐め始めた。俺は弱く喘ぎながら、奥がキュンキュンするのを感じている。どんだけだよ、変態な俺。
「あ、そうだ」
和樹は何か思いついたらしく、テーブルに近づいていく。そして、皿に付いたケーキの生クリームを指に塗ると、それを俺の胸に乗せた。
「ふぁぁ」
「こういうのって、イヤらしいよね。食べ物で遊んじゃいけないけど、お皿に付いた分ならまぁ、いいか」
あんまり良くないよ!
和樹は面白がって、食べ残しの生クリームを俺の体に塗っていく。ヌルヌルして、しかもちょっとエロい。赤い乳首にほんの少し、クリームの白が乗っている。
「美味しいだろうね、これ」
生クリームですからね。
「では、頂こうかな」
「ひぅ! ふっぁあ」
されてる事はいつもと変わらないのに、状況に興奮しまくりだ。生クリームトッピングの俺の乳首を美味しそうに舐められて、俺は興奮で腰を捩る。ぬるっと前が滑っていく。完全に俺、気持ち良くなってる。
「うん、甘い」
「美味しい?」
「凄く」
「んっ、じゃあ綺麗に食べてよ。お残しは許さないんだからな」
強がって生意気っぽく言って睨むけど、蕩け顔じゃ迫力ないよな。
和樹、すっごくいい顔で笑ってる。俺、ちょっと後悔かも?
ぺちゃぺちゃと乳首の先端を舐められ続けて、俺の敏感な小粒は硬く尖っている。それを口に含まれ、甘噛みなんてされた日にはもう嬌声が上がります。それ、苺じゃないからな。
「凄いね、亮二。下、お漏らしみたいだよ」
「ふえぇ」
ヌルッ、と和樹の腹に滑る俺のは本当に、先走りでヌメヌメ状態になっている。仕方ないじゃんか、気持ちいいんだから。
「亮二は足の付け根と、乳首の先端が大好きだもんね」
「んぅ、言うなぁ」
「どうして? 可愛いよ。あぁ、でもこっちの方が…」
「ふあぁ!」
「欲しそうにしてるね」
笑って、和樹は俺の足をM字に開くと窄まりに指を這わせて潜り込ませる。俺のそこは待ってましたと飲み込んで、入口をヒクヒクさせていた。
「もしかして、自分でしてきた?」
「んぅ、だって綺麗にしとかないと…」
エチケットですもんね。
和樹は驚いた顔をそのまま好色に変えて、俺の中をふにふに押している。違和感と期待に、俺は落ち着かない。暴かれていくのに、俺は興奮している。
「そういえば、亮二まだお尻でイッたことないよね」
「え?」
お尻でイク? ですか?
「今日、してみようよ。お尻、感じる事は感じるでしょ?」
「んっ、でも俺、上手に出来るかなんて」
「大丈夫、亮二ならきっと出来るよ」
期待されて褒められると俺は頑張れる子です。お尻だけ…ですか? 頑張ります!
和樹は丁寧に指を二本にして広げて解している。最近、これをされると俺は少し恥ずかしくて焦る。ジワッと腰が痺れて背中も痺れて、熱くて気持ち良くてムズムズする。
「感じてきたね。分かる? ここ」
「いぁ!」
「膨らんで、押してって言ってる。前立腺だよ」
和樹が一点を押し込むと、俺の中の痺れはずっと強くなってくる。一緒に、先走りが溢れてきて困る。
それでも和樹はやめてくれない。段々切羽詰まってきて、俺は焦った。ゾクゾクっとしていられない。ジワッと染みるみたいに気持ちがいい。
「凄く溢してるし、誘ってる。分かる? 中が動いて俺の指に吸い付いてる」
「言わないでぇ。恥ずかしい…」
「恥ずかしいのも好きでしょ?」
嫌いじゃありませんね、残念ながら。
指が三本に増えて、バラバラに叩くみたいにする。太鼓じゃないですよそこ。加えて中を広げられて圧迫感が増した。和樹、すっかり上手くなったよね。俺は涙目だけど。
少しずつ、俺は怖くなってきた。背中を這うように気持ちよさが広がっていく。なにこれ、知らない感覚だ。お尻の奥から生まれたそれはこれだけじゃ足りないのに、何か大きな波を引っ張ってきそうだ。
「はぁ…和樹……触ってぇ」
腰を揺らめかせて俺はお願いする。強い直接的な刺激があれば直ぐにでも俺はイケる。
けれど和樹はそうしてくれない。ニッコリ笑って、押し込むように一点を押した。
「ふあぁぁ!」
ガクガクっと震える。なりふり構っていられない突き上げるような衝動に震える。今、何かとても大きな快楽に爪を引っかけられた。一気に熱くなった体を捻って、引かない快楽に戸惑っている。
「ごめん、指じゃ弱かったんだね。それじゃあ…」
指がずるっと抜けて、俺の奥はヒクヒク物欲しそうに蠢いている。恥ずかしいけれど、そこにピッタリと当たった熱に安心もする。
ズルッと、指とは比べものにならない質量が俺を串刺しにする。悲鳴みたいな声で泣いて、和樹の首に縋る。正面から見つめる和樹は、色っぽい顔をしていた。
「これで突いたら、気持ちいいよ。勿論、俺もだけど」
「ぃやぁ! あっ、だめぇ」
気持ちいい場所を和樹のものが抉る。その度に俺は腰を跳ね上げた。押し出されるみたいに先走りが溢れ出て濡らしている。お漏らしみたいに出るんだ。
「凄い…熱くて誘い込んでる。気持ち良くて、最高」
あっ、本当? 俺も気持ち良くて最高すぎておかしくなりそう。
遠慮無く和樹は俺の快楽の源を抉る。俺はその度に腰を振っている。何か、近づいてくるんだ。気持ち良く痺れて、ジワジワと這い上がってきて。後少し。後少しの刺激で…。
和樹が腰を引き寄せるようにして、少し早く打ち付けるように抽挿した。その途端、今まで掠っていた快楽に手が届いた感じがした。
「あっ、あぁ! うっ…はぁぁぁ!!」
一気に来た波は俺の全てを押し流す。ガンガンする様な気持ちよさに腰が浮き上がって振りたくって止められない。頭の中は真っ白、息が吸えているかわかんない。目の裏がチカチカして、訳も分からなくなる。
「っ! 亮二!」
「うぁあ! らめぇ、動くとまたくる! いっ、いやらぁ!」
和樹が我慢できないみたいに腰を打ち付けてそこを殴る。今でも分からないのに、そうされるともうどうにもならない。俺は深い深い部分でひたすら快楽を貪っている。ビクンビクンと腰が上がって、それに合わせて前からは白濁した体液が溢れ出ている。俺、和樹に後ろを攻められながらずっとイッてる。
「っ、ごめん俺もイク」
より強く、和樹は俺の中を抉って深い部分に吐き出した。その些細な刺激にすら、俺はイキっぱなしだ。痙攣が止まらない。キュウキュウに締め付けて、酷すぎる余韻の中にいる。
「泣いちゃったか。大丈夫?」
「無理ぃ」
「ごめん、少し意地悪だったかな。でも、ちゃんとお尻だけでイッたね」
「気持ちいいよぉ」
「そうだね」
俺の余韻が終わるまで、和樹は俺の頭を撫でてあやしてくれる。俺はずっとお尻の奥の方でジクジクした快楽が続いていて、泣きながらも腰を振るというカオスな事になっていた。
しばらくして、俺は自分の状態に呆然とした。なんか、凄い。俺がまき散らした先走りと白濁で俺の体はデロデロ。しかも量がね、若いなって感じだ。
「中、俺が洗おうか?」
「いい!」
これ以上気持ちいいことされたら俺死にますから。
お風呂を借りて、ドロドロなものを全部洗い流して、俺は部屋に戻ってきた。まるで何事もなかったような綺麗な状態だ。
「おいでよ」
「後は寝るだけだよな?」
「勿論だよ」
確認取ってから、俺は和樹の隣りに寝転がる。その背中に、温かい手が触れた。
「和樹、俺お尻は怖いよ」
「気持ち良くなかった?」
「気持ち良すぎて訳が分からなくなる」
「慣れだね」
「慣れるの!」
俺はドンドン和樹の手で開発されていくような気がする。なんだ、俺以上に和樹も変態じゃん。
でも、いいか。変態×変態=大好きって方程式、俺はありだと思うんだよね。
END
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