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※第7話

薬ですでに興奮しきっているのか、意外に筋肉質な体をびくんびくんと震わせ、目の前の獲物は覚めない熱にうかされているようだった。 肌を汗に濡らしてシーツをグッと掴む足の指先も扇情的で、太腿に散っている赤い痕は恋人との情事をにおわせる。 「なんだ、アンタ初物じゃねえのか、残念」 ジムは、指をくいくいっと曲げて、中の肉のうごめきを煽ってやると喰らいつくかのように、内部の襞が蠢き指の肉を引き絞る。 ぐっちゅぐっちゅっとイヤラシイ音を響かせるが、イーグルの羞恥心は既に飛んでしまっているのか、ねだるようなは声を上げて求めるように腰を押し付けてくる始末である。 「くッ……ああ…あああ、……あ、あっ、く、イイッ……ッヒッあああっああ」 指の動きだけで達してしまったのか、腰をあげて白い精を飛ばす浅ましさに、ジムは自然と頬が緩む。 壊してしまいたい。 叶うはずのない、己の恋の代替に。 命よりも大事な人は、たった一人の大切な弟。 無垢で穢れのないこころの持ち主。 触れることすらできない。 けれど、叶わないと分かっているからできる恋でもある。それは、彼自身がよくわかっていた。 「すっごい淫乱、たまんねえな」 くくっとわざとらしく笑い、引っ張り出した肉竿を拡げた窄まりにあてがい、柔らかくなった内部にずぶずぶっと一気に貫く。 熱で熟れた内部は絡みつき、圧迫するように刺激が伝わってくる。 「―――ッひっああああ、ああ、ああ…ぐれ…グレ……ン……あたあ、きも……ひいい」 イーグルは肉をむさぼる様に受け入れた腰を揺らして、長い脚を求めるようにジムの腰に巻きつけて背中を反らして体を振り乱す。 「純情そうな顔して、大したビッチだよな、アンタ。たいして知らない奴に抱かれてそんなに乱れていいのか?」 グッと腰を掴んで奥まで突き上げ、ジムは首筋に歯をたて内部を征服する。 きっと恋人がいるのだろう、快感に溺れてその男との行為だと錯覚されている。 なんだか、むかつくな。 「アッッ――あああ、ああああ、ああ、あ、ッく、んん、ああ、あああ」 嬌声をあげ悦楽に曇った眼差しで、両の眼を食い入るように見蕩れた表情を浮かべられて、一瞬ジムは戸惑いながらも奥へと種を撒き散らす。 「……うう…ああ…ああん……ぐれ…ん、ぐれん………もっとお……も、と……ああ、ほし……い」 舌足らずな言葉をつぶやきながら、腰をくねらせて貪るイーグルの金の髪をジムはそっと指先で撫でる。 何度も名を呼ばれるグレンとやらが、妬ましい。 「オレのもんになれよ、そしたら悪いようにはしねえぞ」 ずるっと萎えた肉を引き抜くと、イーグルはそれじゃ足りないとばかりに腰をあげて脚を開いて求めるようにジムを見返し、唇を震わせてねだる。 「んんう……なかに……もっと……ほし……おねが………い」 「可愛いな、アンタ。イイモノあげるよ」 頭を撫でてベッドヘッドから長めのローターを取り出して、ゆっくりと精液に濡れた穴の中に埋没させていく。 「んんん……あああ……あああ…ああああ……ったりな……」 「欲張りだな。アンタ、いっぱいやるよ。望むだけな」

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