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※第15話

いったい、アイツ、いつ帰ってくるんだ…………よ。 熱が体を侵食してたまらないと、腰もぐずぐずで刺激が欲しくて腰を揺らしながらイーグルは荒い呼吸をし続ける。 世慣れたような飄々とした態度と若さゆえの荒っぽい乱暴さと、同時に脆さを抱えたような目をする男。 ジムと名乗った男は捉えどころのないような、そんな印象を受ける男だった。 イーグルの胎内では蠢く玩具が、じわじわと追い詰めるように媚薬を滲み出しながら、狭い肉の隙間を這い回る。 「ンッッ……ハァ……ック…………くう、う、んッあ、はっあ、あ」 たまらず何度か達した様子だったが、足りなくて足りなくて仕方がないのか、腰をシーツに押し付けて刺激を求めてしまっているようだ。 媚薬の効果か体に力が入らず、逃げ出すこともかなわないのがつらいとばかりにイーグルには腰をよじるしかできない。 こんなことをするのは、多いに彼の趣味だとは思うが、家捜しされては困る事情があるのだろうか。 考えもうまくまとまらないくらい、腰から下が疼いてたまらない。 相手がおらず放置されているのも、辛くてたまらない。 「ッ、ハァハァ……ッウんんっ、ぁあ……ぃあ、あッ」 デューンの家の事情に詳しそうだった様子だし、情報屋だとしても家族事情にも通じていそうな感じに違和感があった。 それに、あの海に似た深い青い瞳。 とてもグレンに似ていると思ったくらい綺麗な海のような。 まさか……っ…………。 いや、だとしても、ありえない。雰囲気も話し方もまったく違う。 だけど、飲ませてもらった、珈琲の豆の種類は一緒だった。 「うッハァ……っううう……くんんん」 イーグルのパンパンの尖端からとろとろと愛液のように先走りが溢れて止まらなくシーツを濡らす。 身体が刺激を欲していてたまらない。 剣呑な雰囲気で、乱暴でどこか荒んだ様子の青年が、紳士的なあの人なんてあるはずがない。 優しくて紳士で、落ち着いた雰囲気の俺の憧れ。 こんなことをする変態ではない筈だ。 イーグルは熱い身体をもてあましながら、まとまらない考えをずっとぐるぐると考え続けていた。

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