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エピローグ
「あ、ぁ……んッ!アァっ!!」
「…………気持ち良い?」
「や、ヤッ!奥、ヤダぁ!」
「そう?奥、突くとこんなに可愛い顔してるのに?」
「……し……してな……あぁアッ!」
パンッ!パンッ!
部屋中にやらしい音が響く。
…………どうして、こうなったんだっけ?
『やだ』って言ってるのにホテルまで引っ張られてホテルの前で嫌がってたら、掃除のオバちゃんにニヤニヤ見られて男女のカップルにジロジロ見られて……
つい逃げるようにホテルに入ってしまった!
部屋に入った瞬間。
何故かベッドが部屋のど真ん中にあって、恥ずかしくて逃げようとしたら、押し倒されて……
あっという間に脱がされて、ディープキス。
クラクラしてたらアチコチ触られて、いつの間にか……
「可愛い……好きだよ。ヒナ……」
囁かれる甘い言葉。
欲望に濡れた篠の目。
…………でも、滅茶苦茶に腰を振られて何も考えられないし、快感で頭がおかしくなりそう。
「俺と付き合って。」
耳元でため息混じりに言われたら、体が震える。
「……ぅ……あ、アッ!アァぁっ……!!」
「ホラ。答えて?」
足を押さえつけられて奥を攻め続けられたら話なんて出来ない。
ドクドク……
白濁を零してしまう。
…………う、嘘。前触ってないのに。
「後ろだけでイッちゃったんだ。
ヒナって本当にやらしいね。
恋人になってくれたら、優しく抱いてあげる。『うん』って言わないと虐めちゃうかも……
あぁ……そんな怯えた顔しちゃって……
可愛いね……ヒナ……」
優しい顔したSめ!
「ちょ、ちょっと待て……
篠。落ち着け!
んぁッ!……イッたばかりだから、触んないで……あ、アッーー!」
騙されたと思って涙が出た理由も、訳を聞いてホッとした理由も今はよく分からない。
ホテルも本気を出せば、拒否出来たはず……
…………しなかったのは?
告白されて、ちょっとだけ嬉しかった……
篠とのキスやハグ、嫌いじゃない。
Hは男だから、気持ち良いのには弱いわけで……
「…………大好きだよ。ヒナ。」
篠が幸せそうに笑う。
………………俺、男なのに。
お前の言葉に……
温かい温度に……
キュンとしてドキドキしてるなんて……
……………………恥ずかしくて、全部は伝えられそうにない。
END
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