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第92話
「君に、ここのことを説明するから…落ち着いて聞いてくれる?」
そっと近づいて目線の高さを合わせて聞いてくるコウヤ。
「…うん」
こくんと頷く由里。
「ここはね、男同士でさっき君がされたようなSEXをして、映像にして売っている会社なんだ…」
「え…っ!?」
コウヤは話終わると同時にテレビ画面をオンにする、
途端画像が流れだし…
そこに映されている人物に驚愕する。
男に襲われているのはまぎれもなく自分自身…
「こういうのを好んで見る人がたくさん居るんだ…けれど、これは法に触れているいけない仕事でもある」
説明を続けるコウヤだが、映像がショッキングすぎて言葉を失う。
「……」
「…難しいかな?演技でHをしてお金を貰っているんだよ」
優しく微笑んだまま、説明するコウヤ。
「……」
まだ言葉が出ないが頷き返す由里。
「今回、君はその一員に選ばれてしまったんだ…だいたい君くらいの歳に勧誘されてBOUSの仲間になる、君とパートナーになるコはすでに働いてるんだよ…」
そういうと映像を止めて別の映像に変える。
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