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第91話《BOUSという場所》
どのくらいの時間が経ったのか…
由里はゆっくり瞳をあける。
柔らかい感触…
布団だ…
でも自分の布団じゃなくて…
ぼんやりして思考がまとまらない由里だが…
はっとして飛び起きる。
「…!?ッ」
するとズキッとおしりに痛みが…急にクリアになり、先ほど自分に起こった出来事が押し寄せて来て…心臓がドクドクと鼓動を早める。
「大丈夫だよ…」
不意に優しい声…
コウヤ先輩だ。
「眠っている間におしり、お薬塗らせてもらったから…しばらくは痛むけど…辛抱してね」
優しく微笑むコウヤ…
「…うん、」
すっかりコウヤを信じ切って、由里はその優しい笑顔に安心感を抱き頷く…
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