「ほら、あの子。11月20日づけでBOUSの新しいメンバーになるヨシ君。小柄だけど、ユウと同い年だからね。半年先に入ったユウは、一応先輩になるから、色々教えてあげて」 身体検査中のヨシをガラス越しに見て説明してくれるコウヤ。 「…はい」 ヨシの姿を確かめながら、コクンと頷くユウ。 「入会時にも説明したけど、例外は別として、同じ年の子は二人しか採らないから、君達は同い年のパートナーってこと、必然的に二人の撮影は増えてくるし、卒業までは切っても切れない関係になるから、充分仲良くなれるようにね」 柔らかい口調で説明してくれる。 「…はい」 そう言われると、ちゃんと上手くやっていけるのか不安になって、弱い返事をしてしまう。 「大丈夫、心配しなくても、いつものユウでいたら上手くいくからね」 不安を察して言葉をかけてくれる。 「うん…」 「さ、身体検査も終わったみたいだし、対面しますか」 「はい」 ユウは微笑してコウヤについていく…