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第111話
「ユウです、よろしく…」
ユウも軽く会釈して挨拶するが…
ヨシはまたも頷くのみ…
「じゃ、俺たちは仕事があるから、しばらく話しでもしててね」
コウヤと数人の助手は席を外す。
しばし、沈黙したあと…
「…オレもまだ新人だけど、一通りのことは分かるから、分からないことがあれば、いつでも聞いてくれたらいいから…」
ユウは気遣って言葉をかける。
「……」
やはり無言で頷いてしまうヨシ。
自分が話すと、方言を笑われる…
そんな気持ちが言葉を出すのを躊躇わせる。
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