「…ここは撮影が主でセリフもあるから、話せないといけないと思うよ？先輩にも、挨拶は基本だから…」 ヨシの様子をみて言ってしまうユウ。 「う…ん」 ようやく声を出すヨシ… しかし、俯いてしまう。 喋ることがすごく怖い… 「…？オレ何か、いけないこと言った？」 そんな様子のパートナーを逆に気遣う。 「ううん、あの…」 頭を横に振り、顔を上げるヨシ。 「なに？」 そっと聞き返す。 「……ユウくん、僕に…ここの、話し方、教えて、ほしい…」 ぽつりぽつりと、言葉を選ぶように言うヨシ。 「えっ？」 意味がすぐに受け取れなくて首を傾げる。