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第124話
ふっと大部屋の前を横切る小さな影…
背丈はヨシとそんなに変わらないが…その容姿には目をみはる。
茶色い髪に…緑の瞳、日本人には出せない透き通るような肌の色に…
女の子のような可愛い顔…
「…あの子は?」
一緒にいた先輩に聞いてみるヨシ。
「あぁ、最近新しく入った性優…確か、サクヤ…だったかな、アイツまだ小3らしいな…」
先輩は去っていくサクヤを見ながら答えてくれる。
「小3?入会は小学5年からじゃないんですか?」
首を傾げて聞き返すヨシ…
「大体そうだけど、ウチは例外ってのが結構あるからな…サクヤはあの容姿だろ、きっとすぐ稼ぎ頭になるから…早く勧誘されたんだよ」
「そうなんだ…」
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