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エピローグ

「…………なんで勃ってるの?キスだけで?」 「ゃ……んんっ!上……條……」 なんて声、出してんの。 …………渋谷の声、ヤバ過ぎる。 (手!離して……!これ以上無理っ!) まだ始めたばかりなのに。 下着の上から少し触っただけで…… .「や!待っ……ぁ……ッ!」 どうしよう。 ムラムラが収まらない…… (嫌だ!手、止めて……イッちゃう……) 泣きそうな顔が可愛くて、そのまま追い詰めた。 「もう少しだけ……」 「あ……アッ!ぅ、んんっ……!」 ジワリと下着が温かくなる。 「……………濡れてる。」 (上條の馬鹿!そんな実況いらない! う、ぅ……恥ずかしい…………! 下着、汚しちゃった…… 触られるの、気持ち良かった…… じゃなくて!! ……悪かったなぁ!早くて!! 『待って』て言ったのに。 やらしく触るから……!) 涙目で恥じらう渋谷は本当にどうにかなりそうな位、可愛い。 でも…… それだけじゃないって、伝えたいから…… 「…………渋谷。可愛かった。 今日も抱きしめて眠っていい?」 襲いそうになってしまう気持ちをぐっと抑えて抱きしめて眠った。 渋谷の声が聞こえて丸一日。 次の日、目を覚ますともう心の声は聞こえなくなっていた。 「上條!!俺の心の声、聞こえる!?」 「…………残念。もう聞こえない。」 「そ、そうか!良かった……」 渋谷がジッと俺を見てる。 「何?」 「…………本当に聞こえないんだな。 今、心の中で『上條、朝ごはん早く食べたい。』って言ったんだ。」 「ご飯、コンビニのおにぎりでも良い?」 「え?いいけど……ご飯、炊き忘れた? 上條でもウッカリする事、あるん……んん!」 話してる途中で肩を引き寄せ、唇を奪う。 「お前、何を……」 渋谷は真っ赤になって口をパクパクしてる。 渋谷はシャツ一枚で下履いてない。 胸元ははだけてるし、昨夜、俺の付けたキスマークだらけ。 「ごめん。昨日の渋谷、想い出したら、堪んなくて……もう一回だけ……」 そのままベッドに押し倒した。 「は?え!?な……あぅ! さ、触るなっ!上…… ん、やっ……アァあぁっ!!」 その日は遅刻ギリギリまで渋谷と色々してしまった…… だって。 …………朝から渋谷が可愛いのが悪い。 告白から、ちょうど一週間。 「渋谷。今度、二人で映画行かない? □□□□。好きだろ?アクション。」 渋谷が男にナンパされてる。 遠慮なく間に入った。 「行かない。渋谷、俺とこれ見に行く約束してるんだ。だから、ごめんな?」 ナンパした奴は悔しそうに去っていった。 「お前、何勝手に断ってんだよ。」 「行きたかった?」 「いや。別に……」 「じゃ。今夜、俺とデートして?」 「で、デートって……」 渋谷の頬が赤く染まる。 「キスしてもいい……?」 「だ!駄目!!ここ、大学の学食! どこでも盛るのやめろよ…… それに上條…… 最近、俺の番犬とか言われてるんだぞ。 …………いいのかよ。」 番犬…… ここ数日、ナンパ男を堂々と蹴散らしてたら付いてしまったアダ名。 「そんな事より…… 今日でお試し期間は終わり。 …………返事。デートの後で聞かせてくれる?」 約束の返事をもらう日。 渋谷をじっと見つめてから、コッソリ指にキスした。 一週間、毎日、ハグとキスを沢山して『好き』を伝えた。 心の声が聞こえなくても、もう大丈夫。 ちゃんと言葉と態度で伝えたい。 ………………どうか。 渋谷と本物になれますように…… (END)

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