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虚風 4 R18
「んっ、ああっ!」
後孔を指で押し広げられる。バラバラに動く2本の指に、先程薬を盛られた僕は過剰に反応する。
「相変わらずいい反応。」
「ぁっ、はぁっ、」
今度はゆっくりと抜き出しをされて。
抜き出しされる度に塗るだけではなく、注入されたローションが、グチュグチュと嫌な水音を立て僕の入口から出てくる。
「んぁあっ…!」
指がある一点を抑えた時に、一際大きな声がでた。それに内田さんはにやりと笑い、集中的に何度も同じ場所を刺激してくる。
「和の1番感じる場所、変わってないみたいだね?あの男、下手だったんじゃない?」
「ちがっ………ぁぁあっ!!」
そうやって、勝ち誇ったようにさらに僕のナカを追い立ててきた。ある程度扱い僕の限界の間際で内田さんは指を抜いた。不本意ながらも、ヒクヒクと寂しく後孔が伸縮する。僕が身をよじっている間にも、内田さんは服を脱ぎ出す。
次に行われることを成すために、起き上がろうとするが、手がベッドヘッドに繋がれたままで起き上がれない。その様子を見ていた内田さんは、嬉しそうに僕にキスをしてきた。
「えらいね…今日はこのままでいいよ。」
そうすると、完全にいきり立ったソレを仰向けに寝転んだままの僕の口元にもってきた。身売りをしていた頃、僕がベッドから降り内田さんがベッドに座り、内田さんのものを手や口で愛撫するのがお決まりだったのだ。
「むぅ、、ふ、、んっ…。」
今までしていたように、口につけられたソレを、少しだけ咥える。ただただ目の前の事を淡々と成し遂げていくことに精一杯だった。はじめに舌で舐めたり、突ついたり、色んな方向から刺激を与える。しかし今日は内田さんは限界のようだ。
一気に巨大なモノを僕の口内に奥まで思いっきりぶち込んできた。
「ンンンッーーーーーー!!」
声にならならい悲鳴が響き渡った。息苦しさと嘔吐感に見舞われる中、内田さんは更に激しく腰を振る。僕は残された気力の中で歯を立てないことのみに集中した。
「ハァッ、ハァ、かず…、おいしい…?」
無意識に逃げようとしている僕の頭をつかみ、お決まりのセリフを言われる。
「んっ、おいひ…れすっ、」
僕も咥えたまま、お決まりのセリフで返す。
生臭い。気持ち悪い。美味しいわけがない。
今まで、自ら威力の強い媚薬を飲み、強制的に快楽に溺れるようにしていた。
実際その効果は凄くて、どんなことにでも反応するようになった、自ら求めるようにもなった。行為中は他のことは忘れて快楽に溺れていた。
なのに。
今は浩の顔しか思い浮かばない。
浩、たすけて…。
「集中しろっ…っ!」
「んんんんっ⁉︎」
勢いよく最奥まで入り込んできたソレから、大量に白濁液が放出される。ある程度喉の奥に出した後は、少し自分で扱いながら、僕の顔にかけてきた。
目をぎゅっと瞑る。
「飲み込んで。」
コク…
「口あけて。」
内田さんは僕の口の中に出したものがちゃんと飲み込まれたことを確認し、満足げに頭を撫でてきた。
「和は俺のモノ…。」
そう呟いた内田さんは、先ほど出したばかりなのに、またすぐに大きくなったモノを僕の入り口にあてがう。
「和、俺を受け入れて。」
「ぁ''……。」
ゆっくりとナカに侵入してくる。解されたばかりのそこは、熱を持ちながら招いた。徐々に抜き出しを早く激しくされる。
パンパンッ
肌と肌がぶつかり合う音が静かな部屋に響く。
「んっ、はぁっ、あっ、ん……。」
今までに1番体を交えた回数の多い内田さんを、皮肉なことにも僕の体は覚えていた。僕のナカが内田さんのカタチになる。
「ふっ……、ん、ああっ!あっ!」
1番弱い点も重点的に攻めたてられ、どんどんと快楽に溺れてしまう。ズンズンと激しく突き刺さってきて。突かれるたびに腰の傷がシーツに擦れて痛い。
「いっ…あっ、あ、あっ、や、あっ、もう、んっ、だめっ、んあ!」
頭の中が真っ白になってくる。やめて欲しいのに更に律動は激しくなるばかりで。
「和っ、和、アイシテル!」
内田さんのその言葉を聞きながら。現実との境目で浩が頭に浮かんだ。
「僕も…。」
そこで僕の意識は途絶えた。
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