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3-19 まどろみと夢
エイリアンと手と手を取り合って踊り惚けていたミナミの肩を誰かが叩き
振り返ると、そこにはもう一人の自分が立っていた。
「何を呑気に踊っている!お祈りの時間だぞ!」
彼の言葉にミナミは泣きそうになり、エイリアンを振り返った。
いかないで欲しそうな顔をするエイリアン。
「で...でも」
「でもじゃない!ーーー様に感謝が足りないんじゃないのか?」
もう一人の自分の言葉に押され、ミナミは泣く泣くエイリアンから手を離した。
「...ごめんな....」
エイリアンは泣いていた。
ミナミも泣きそうになったが、不意にその光景に違和感を覚え
ミナミは必死に口を開いた。
「おいこれは夢だぞ!目を覚ますんだ鈕!」
ミナミは目をカッと見開いて、その見知らぬ天井を見つめた。
一瞬自分がどこにいて何をしていたか思い出せなかったが、
すぐさま袖野に嫌いと言ってしまったことを思い出し飛び起きる。
身体がちょっと痛かったがそんなことはどうでもよかった。
飛び起きた先はあのホテルで、カーテンの隙間からは光が射していた。
「ほくとさん」
不安げな声が彼を呼んだが返事はなかった。
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