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3-18 まどろみと夢
「...ちょっと…やりすぎたかな……」
袖野はため息を零しながら、身体中キスマークだらけで
いろんな液体でドロドロになったミナミを見下ろした。
その独占欲丸出しな姿にしてしまったことに我ながら苦笑してしまう。
ミナミは泣き腫らした目を静かに閉じてスヤスヤと眠っている。
枕元に、はいどうぞやっちゃってくださいと言わんばかりに備えられていたティッシュケースに手を伸ばし
彼のドロドロの顔を拭いてやる。
一通り拭き終えると
鼻から血が滴っていたので、ティッシュを鼻の穴に突っ込んでやって
その面白い顔に思わずくすくすと笑ってしまった。
「全く無自覚が過ぎるでミナミくんは」
やれやれと呟きながらも、彼の頭を撫でてやった。
性癖大全開でことに及んでもいいと言ってくれた人がいなかったとは言え
経験や相手がいないわけではなかったのに
ここまで自分のリミッターをやすやすと外してくる人間は初めてだった。
許してもらえているとはいえ多少は制御しようとしているのに、だ。
気持ちが止められなくなってるのは、こっちだって同じなのだ。
「……キミが…可愛くて仕方ないんやから…」
自分も眠気に襲われ、何だかすべてがどうでもよくなってしまう。
今は彼の隣で眠りたかった。
可愛い可愛い、恋人の隣で。
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