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3-17 しない
「っ、ぁ...あ、ッ...はぁ」
律動が徐々に早まり、確かに身体は熱いはずなのに
どこかふわふわしていた。
今日はどこも縛られてないから抱きつけるはずなのに
全然身体が動かなくて。
それでも気持ちよくて、どうしようもなくて。
「ほく、とさ....っ、ん」
「うん」
「い..あ、また、イ...ちゃ、あ...ッ」
「うん、いっぱいいきな」
両手にそっと指を絡められ、ミナミは必死に握り返した。
どんなに激しく揺すられても、彼の目はずっとこちらを見ていて
それが嬉しくて。
「は..、ァあ、ほくとさん....ッ」
「うん」
「どうしよ...オレ、ん、..いっぱ...ぃ、ほくとさん...っ」
「うん」
「ほくとさん、で...ッいっぱい、きもち、よくなっちゃうよぉ....っ」
「うん」
何度も何度も絶頂を迎えて
意識の途切れる狭間で
優しい、優しいキスをしてもらった。
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