25 / 82
10
親友だと思っていた男にこんなことをされ、羞恥と絶望が押し寄せているというのに――自分を裏切るその反応に、聖はうちのめされた。
「聖……」
「る、っせぇ……しゃべん、な」
掠れた声で囁かれる度に、どくどくと鼓動が激しくなっていく。
上下に擦る真壁の手の動きが速まっていく。
噛み締めた唇から、時折小さな嬌声が漏れ出る。
真壁の、まるで獣のように荒い呼吸が、瞳が、聖を煽る。
「はな、放せ、真壁、や……っべぇから、!」
「……」
「い……や、だ、ッ!」
ぶんぶんとかぶりを振りながら放たれる拒絶の言葉を無視し続け、赤くツンと尖った小さな実を弾き、噛みつき、舐めて。
ちゅ、と音を立ててきつく吸い上げた瞬間、聖の身体がぶるりと震えた。
ぴんと伸びた足先はびくびくとひくつき、彼の限界はすぐそこなのだと示す。
「ッ、う……っ」
「聖……可愛い」
「真壁、やめ、離、まか、ぁ……んぅ! ――ッッ」
ドクリ、と真壁の手の中で大きく脈動をうち、聖の身体はのけ反った。
のけ反ることであらわになった首筋に唇を近付ける。
喉仏に唇が触れた瞬間、聖の身体は大きく跳ね、両手を戒めているベルトがかちゃかちゃと鳴いた。
「い、ま、触ん…な、ァ!」
「……えっろ」
「は……ッ、」
自身の出したそれで下腹部を濡らし、荒れた呼吸で、涙で潤んだ瞳をうろつかせている。
見たこともない聖の姿に、ぎりぎりのラインで保たれていた真壁の理性が音を立てて崩れ落ちていく。
ともだちにシェアしよう!