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「ん、ふっ…! まか、」 「許せるのか」 「はぁ? ァ…ッ」  僅かに反応を示した自身をジーンズ越しに握られ、聖の腰が跳ねた。   先程の荒々しいくちづけの余韻で頬は赤く染まり、呼吸は乱れ、瞳は潤んでいた。 「まか、やめろ……!」 「こんな風に好き勝手されて。俺を許せるの。今まで通りに、戻れるの」 「いいから、早く離せよ! っ、いてぇ、真壁!!」  潤んだ瞳に映る真壁の顔は、切なげに歪んでいるようで。  きつく自身を握り込む手から逃れようと暴れていた身体が固まった。  ゆっくりと、真壁が唇が開く。 「俺の気持ちも知らないで煽った聖が悪い」 「なっ……」 「だから、嫌だって言っても、絶対やめない」 「あ……! やめ、ぅあ」  言葉と同時にジーンズと下着を剥ぎ取られ、直に真壁の手が触れた。  嫌々とかぶりを振る聖の耳に唇を当て、熱っぽい吐息とともに囁く。 「……ずっと。ずっと、好きだった」 「……ッ、」  自身のジーンズからベルトを抜き取ると、右手で戒めていた聖の両手にそれを巻き付け、テーブルの脚に器用にくくりつける。   「やめろ真壁、頼むから」 「……ごめん」  頭上で固定された手首にくちづけを落とすと、真壁の唇は徐々に下へと移動していく。  鎖骨までTシャツをめくられた胸元に唇が近付き、ほんのりと色付いた突起に歯がたてられた。 「てッ、何、すんだよ!」 「好きだ。マジで、好きだ」 「ぅあ!」  強く歯をたてられ、赤くなったそれを真壁の熱い舌がぬるりと這っていく。  腰が浮きそうになるのを真壁の下半身が押さえ、その度に固いモノがごりごりと太ももに当たる。  真っ赤になった突起とは反対側の、放置されたままのそれに真壁の左手が触れる。  突起には触れようとせずに、周りをなぞるその手つきに聖はじわりともどかしさを覚えた。  けれどそれを口に出すことはできず、無意識に両脚を擦りあわせていた。 「ッ、あ、は……ぁ!」 「……何、自分でしようとしてんの」 「っるせ、てめぇが、……いッ、あ!」  焦らしていた左手が漸く右胸のそれを捕らえたと同時に、残された右手がさらけ出されたままの下腹部に伸ばされた。  触るな、と身をよじっても真壁が聞き入れる筈もなく。 「聖……反応してるね」 「ッ!!」  耳を塞ぎたくなるような現実を、そっと耳元で囁かれた。  ドクリ、と確かな熱さを訴える自身の反応に固く目を閉ざす。

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