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この時を…
「もうイきそう……大智……イく……んっ……んんっ……」
祐樹は無我夢中で腰を振り続ける。程なくして吐精した祐樹は感無量でしばらくの間大智を抱きしめていた。大智はというと、快感と苦痛が入り混じっていたようで、手で扱いてイったもののなんとも言えない表情をして呆然としていた。
「尻の違和感が半端ねえ…… 気持ちいのかよくわかんなかった」
「………… 」
行為が終われば幾分冷静になり、大智の漏らした感想に祐樹は背筋が凍った。なんと言って次に引き止めたらいいのか……これっきり、絶縁なんてされてしまっては堪らないと気持ちばかりが焦ってしまった。
「でも祐樹が俺を抱きながら気持ち良さそうにしてんの見るの、結構興奮した」
恥ずかしそうにそう言った大智は、祐樹の頬にキスを落とす。思いがけない感想に、祐樹は只々驚くばかりだった。
「ヤバいね…… ハマりそう。もう少しやったらケツでも気持ちよくなれそうな気がする」
日頃の大智の軽さには何度も泣かされてきた祐樹だったけど、この時ばかりはこの大智の軽さにホッと胸を撫でろした。
「またする?」
「うん、でも嫌じゃね? 俺のケツにチンコ入れんの……でも俺、あの変なチンコのおもちゃみたいなやつより祐樹の方がいいんだよな……」
嫌なわけあるか。何年この時を待っていたというんだ。まさかの大智のセリフに祐樹は思わずそう言いそうになってしまった。
「女じゃねえんだしそこしか入れる場所ねえじゃん。別に嫌じゃねえよ? 大智、可愛く啼くし俺も興奮する」
わざと少しだけ気のないような言い方をする。そして大智の事をぐっと強く抱きしめたら、大智は頬を赤らめ照れ臭そうに顔を逸らした。
それから何度か朱理の目を盗んでセックスをした──
初めこそ痛がっていた大智だったけど、段々と快感を拾えるようになってきたのか、隠す事なく気持ち良さそうな声をあげるようになった。最初の「女装」なんてすっかり忘れているのか、大智は祐樹にあのセーラー服を着ろとはもう言わない。ただ単純に男の祐樹とそういう行為をしたいがために、祐樹のイヤらしい要求にも素直に応じていた。
そしてお互いセックスを楽しむようになった頃には、大智は朱理と別れていた。
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