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第2話
『な、な、な…ぁっ…やっ…』
佐伯の暖かな舌は俺の耳の中に進入してくる。
『あ…さ、さえ、きッ…』
身体が大きくびくつく。
どうやら、俺は耳が弱いらしい。
ピチャピチャ舐められるたびに、腰の後ろがザワザワして落ち着かない。
『や、やぁっ…!んぁッ』
『…やっぱ、可愛い』
無駄にいい声が、新たな刺激として加えられる。
へ、変だ。なんだ、これ!クラスメイトに学校で犯されるって、なんだ、これ‼︎‼︎
『や、やだやだっ…んんっ』
声が出ないように下唇を噛み締める。
それでも漏れる声。
快楽に弱い俺、発見。
『んっ…んっ…!』
あー、俺、まだ童貞なのに先に処女喪失しちゃうの?順番違くね?
って、なんの順番⁇
やばい。ちょっと気持ちよくなってきてる。
下半身に集まる熱を感じる。
『…声、聞かせて?』
俺が唇を噛んで声を抑えてる事に気付いた佐伯が、顎を掴んでいた指を動かして唇に触れる。
とんとん、と優しくつつく。
それに首を振って応えると、残念、と言う全く残念がってない声。
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