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ー友情ー

「なーんだ…お前だったのか…」 と望は和也だった事に安堵する。 「そりゃ、ないだろ…」 和也は軽く望に突っ込む。 この2人はそういう関係だ。 この看護師と医者のシステムがいいのか?同じ年だから、こう気軽に話す事が出来るのであろう。 「ほら、上着持って来てやったぜ…」 和也はそう言いながら望がいつも着ているコートを投げ渡す。 「あ、おう!サンキュー!丁度、寒いと思っていた所だったから助かったぜ…」 「…ったく、こんな所でシャツ1枚でいたら風邪引いちまうぜ。医者が風邪引いたら洒落になんないだろ?」 そう明るく言う和也に望はこう何でか安心してしまっている。そんな和也に今まで悩んでいた事が嘘みたいに吹き飛んでしまいそうになってくるような気がしてくるのは気のせいなのであろうか? 「そう言えばさ、望がここに来るって事はさ…何かあった時にしか煙草をここに来なかったよな?確か、今日はそんな患者さんはいなかったような気がしたんだけどな…。じゃあ、望はなんでここに来たんだ?」 流石は数年一緒にいるだけいるのであろうか。和也は望の行動が分かっている。 確かに望はここに来るのは自分が担当している患者さんに何かあった時にしか来ない。 しかし、和也はわざとそんな事を望に聞いているのか、その言葉から望の脳裏には先程の桜井さんとの事を思い出してしまったようだ。 その事を思い出し望は顔を赤くしている。 望は1つため息を吐くと、 「やっぱ、流石だよな…長く俺といるだけあるみたいだな…俺の行動がバレバレって訳だ…」 「まぁね〜…で、何があったんだ?もし、あれなら、俺が相談に乗ってやってもいいぜ…」 「別に…相談するような事じゃねぇよ…」 「じゃあ、俺の勘違いだったのかな?もしかして、数日前に入院してきた桜井さんの事なんじゃないかな?って思ったんだけど…」 和也は望の方に顔は向けずにフェンスの向こう側に見える夕日を見ながら語るのだった。 勿論、和也の場合には確信犯だ。 先程の桜井と望の会話は和也はちゃんと聞いているのだから。 望は和也の言葉に大きなため息を吐く。 そして、諦めたかのように、 「はぁ〜…和也の言う通りだよ…」 「…で、何があったんだ?」
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