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ー友情ー

こうして2人で怪我人の救護にあたっていると、望1人でやっていた時よりもスムーズに怪我人は減って行ったような気がする。 その時、望のコートのうちポケットに入っている携帯が震え出し電話が来ている事を知らせてくる。 「和也!俺のコートの内側に入ってる携帯を取ってくれねぇか?多分、病院からだと思うからさ…。それで、もし、それが病院からだったら、今、和也と俺は現場に居て救護にあたっているっていう事を伝えといてくれねぇか?」 「あ、ああ!」 和也は望にそう言われて頷くとさっき望が言っていたポケットから携帯を取り出した。すると、その電話の相手は望の予想した通りに病院からで、和也は望に言われた事を伝言しておく。 「なら、現場で怪我人の手当てをしておいてくれってさ…」 「ああ、そうか…。ありがとう…」 望は和也から携帯を受け取ると、その携帯を再びポケットの中に入れ、また和也と一緒に怪我人の救護にあたる。 その間にも雄介達消防隊の方も鎮火に向けて必死に放水を続けているようだ。 数時間後。 雄介達のおかげで火の方は鎮火し、望達の方もとりあえず怪我人はみんな救急車で病院の方に搬送をし終えた。 それと同時にそこにいた人達が安堵のため息を漏らす。 ビルの方も鎮火し、消防隊員達がホース等の後片付けをしている中、雄介は望達の存在に気付いたのか、望の姿を見つけると走ってくる姿が望の瞳に入ってくる。 「先生達も来てくれてたんか?」 「あ、ああ…まぁな。さっき、桜井さんと会った後に買物に行こうとしてたんだけど、その後にあの爆発音を聞いて、俺だって、黙って見てらんねぇよ…。だから、現場まで走って来たんだけどさ…。あ、とりあえず、怪我人の方は大丈夫だ。病院の方に搬送しておいたからさ…。そっちの方も終わったようだな…」 望は今までしゃがんでいたものの雄介が来ると同時に立ち上がっていた。 そして、視線を向けると笑顔で話をしている。 フッと望が見上げた視線。雄介はやはり火災現場に入っていたからなのか、顔は煤で汚れていた。雄介の方も火が鎮火して安心しているのであろう顔の方は笑顔なのだが、心なしか痛そうに顔歪めているようにも見える。 「ああ、まぁな…俺等に任せておいてくれたら、こんくらいは大丈夫やで…」 「そうか…」 そうは答えるものの、やはり、雄介の事が気になる望。 今度、望は笑顔から真剣な顔になると、 「お前、ちょっと、ここに座れ!」 と急に何があったかのように命令口調でしかも怒っているようにも聞こえる。 「はぁ!?何を言うとるん?俺等の方はまだ片付けとかがあって、休憩なんてしとる暇なんてないんやぞ」 「いいからっ!」 「へいへい…分かりましたよ…吉良先生…」

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