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ー記憶ー41

 望はリビングへと入ると大きな息を吐きソファへと体を預ける。 「お前も少しは休んだらどうだ? 疲れてるんだろ?」 「俺の方は全然平気やから、気にせんでええよ。 それに、ほら飯の方も作らんといけないしな」 「そうか……」  そんな雄介に自分だけ休んでる訳にはいかないと思ったのか望はソファから立ち上がって雄介の元へと向かう。 「なんか手伝う事あるか?」 「あー……今のところはないんかな? とりあえず、飯の用意は俺がするし望の方はお風呂に入って来たらどや?」 「あ、ああ……じゃあ、悪いけど、そうさせてもらうな」  そう雄介に告げると望はお風呂場へと向かうのだ。  望がお風呂場へと向かうと雄介は夕飯の準備を始めテキパキと行動をしていく。 望がお風呂から上がる頃には夕飯の支度も終わりテーブルの上には料理が並べられていた。 「おっ! マジかぁ!? 今日は久しぶりに手料理って感じがするんだけど! しかも、マジに美味そうだしさ」  望の方はまだお風呂から上がったばっかりで頭は濡れていて首にタオルを巻いたままの状態で出てきた。 そこで雄介は望の頭がしっかりと拭かれていない事に気付き、 「そんなに濡れた頭でおったら風邪引くで」 「いいんだよ。 もう、暑いんだし、直ぐに乾くだろ?」 「……ったく。 しゃーないな」  雄介は望の首にあったタオルを手にすると望の髪の毛を拭き始めるのだ。

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