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ー記憶ー52

 タイミングよく雄介の方も聞いてくる。 「ああ、お腹空いたかも」  初夏という事もあって雄介の姿はタンクトップ一枚にエプロン姿だ。 仕事で日に焼けているからだろう褐色の肌に白いエプロンがよく似合う。 そんな雄介の姿に見惚れていると急に雄介に声を掛けられ、 「ほな、飯にするな」 「え? あ、ああ」 「飯の用意するし、着替えてきぃ。 この時期のスーツは暑いやろうしな」  確かに雄介はタンクトップ一枚でいるのだが、望の方は長袖のスーツでいるのだから確かに暑い。 「ああ、じゃあ、着替えてくるな」  そう言うと望は着替える為に自分の部屋へと向かうのだ。  部屋へと入ると目に入って来たのは、きちんとベッドメーキングされたベッドだ。  そこで息を吐く望。  雄介の性格というのはきっと豆なのであろう。  これが望だったら朝なんか特に忙しくてそのままで出掛ける事が多いのだから、布団なんかは起きた時のままに決まっている。  そして望は着替えると雄介がいるリビングへと向かうのだ。  下へと向かうとテーブルには雄介が作った料理が並べられていた。  そこには肉料理も野菜料理もあって、その数に圧倒される。 「やっぱ、お前ってすっげぇんだな! 俺にはこんなに沢山の料理は作れねぇぜ」 「今日、一日何も食わんでおったら、めっちゃ、腹減っててな……それで、調子に乗って作ってしまったっていう事やんな……」 「そうだったのか? ま、いーや……お腹空いたし食べようぜ」  二人は席に座ると両手を合わせて、 「いただきます」

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