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ー記憶ー102
そうふざけた笑みを浮かべながら雄介は望に買って来た青と白の縦縞ボーダーのパジャマを和也に見せるのだ。
「お前……望の服のサイズ知ってたのか!?」
「ついこの間、その服のサイズについて話しておったしな。 望はMで俺はLってな……」
「んじゃあ、着替えさせてやるか? それとも、雄介は着替え手伝ってやる?」
と二人は望の意見も聞かずに、どちらがパジャマを着替えさせる事について盛り上がり始めてしまっていた。
「ちょ、ぁ……あ、アホか!? 今の俺にはな……そんな事……流石に出来へんって……」
雄介はその和也の言葉に動揺しているようで、そのパジャマを和也へと渡そうとしたのだが、
「じゃあ、俺が望の着替えの手伝いしてもいいんだな?」
和也の方は鼻を高くしながらそう答えるのだ。
そう二人で言い合っていると望の方はその二人の話そ聞いていたのか、急に声を上げ、
「ちょ、おいっ! 待てよ! 俺の意見を無視して何してるんだ? しかも、何で男性に着替えさせてもらわなきゃなんねぇんだよ。 それくらい、一人で出来るし……そのパジャマ貸せよ!」
いきなり雄介と和也の話に割って入って来た望に二人は動きを止めてしまうのだ。
そして雄介は、
「ああ、おう……」
と言って素直にそのパジャマを渡すのだ。
「んじゃあ、カーテン閉めてやるな」
「ああ……」
和也はその望の言葉にクスクスとするとカーテンを閉める。
望の言葉で雄介と和也はカーテンの外へと追い出されてしまったようだ。
「な? だから、言っただろ? 日常の事、日常会話は普通に出来るんだって」
「ああ、うん……そうみたいやんな。 ホンマ良かったわぁ。 ほんで、望は早めに退院出来そうなんか?」
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