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ー天災ー75
雄介の方はそう言いながら先に走って行ってしまった望の事を追い掛ける。
どうやら望の家は外見の方は大丈夫そうだ。
望は門の前で門を開けようとしたのだが、どうやら手では開きそうになかった。 多分、地震で門が歪んでしまって開かなくなってしまったのであろう。
「開かんみたいやな」
「だな……。 だったら、上から行くしかねぇのかな?」
「せやな」
二人はそう決めると門へと足を掛け門をよじ登ると先ずは庭へと出る。
「あれ? 俺の家、案外平気なんじゃねぇのか?」
「街中じゃ、全壊しとる所もあるのに、とりあえず、建ってるのは良かったんとちゃうか?」
二人はそんな会話をしながら長い庭を抜け望の家の前にある玄関へと辿り着く。
「鍵は? ……と」
望はポケットの中から車の鍵と一緒に付いている鍵を出して早速開けてみた。
ドアの方は門の時とは違いすんなりと開いたようだ。
中に入ると先ずは玄関に飾ってあった花瓶が倒れているのが目に入る。 そしてその破片が玄関の床へと散らばっていた。
「外見の方は平気そうだったけど、中身はやっぱりこういう感じだよな?」
そう望は独り言を漏らしながら部屋の中へと入って行くのだ。
先ずは一階にあるリビングから見てみる事にしたらしい。
ソファやガラステーブルの方にはあまり被害という被害は無さそうだったのだが問題なのはキッチンの方だ。
食器が入った棚は完全に倒れていて床にはそのガラスの破片が散らばってしまっている。
「とりあえず、食器棚は買い直しだな」
「せやな……」
望は今度一階の奥にある書庫へと向かうのだ。
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