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ー天災ー97
「ゴメン……まだ、仕事終わってないのにさ。 でも、望が、ああ言う風に言うから」
そこまで言うと和也は頭を下げてまで望に話し始めるのだ。
「本当にゴメン……でもさ、望だって、気付いたんだろ? 俺がアイツの事気になり始めてるって事」
「クス……やっぱり、そうだったんだな」
望は早くも和也の事で気付いていたらしく、やっぱりと思いながらクスクスとしているようだ。
「別に俺は最初はアイツの事、何も思ってなかったんだけどさ……なんなんだろ? 心臓の方がな……こうドキっ! ってなったんだもんよ。 絶対に俺は望以外に恋をするなんて思ってなかったのにさ……だけど、心臓がな……ドキドキってして……あー、でも、なんでなんだろ? 違う違う! 俺はまだ認めてねぇぞ!」
「じゃあ、まだ、完全に好きになったって訳じゃないのか?」
「あ、ぅん……まぁ……そうなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれねぇし、まだ、自分ではハッキリとはしてないような気がするし?」
「でも、拒否とかじゃないんだからさ、少しは興味あるって所だよな?」
「あ、うん……とりあえず、仕事は出来る奴だっていうのは認めるんだけど……」
「……って、それって、方向違くねぇ?」
「え? あ、うん……」
そう和也は暫く考えると、
「あー! もう! いい! 分かりました! はい! 認めます! 俺はどうやら、アイツの事が好きになったようなんです!」
そう和也は裕実の事を好きだという事を、望に認めたらしく堪忍したように望の肩へと両手を置くのだった。
「やっと、認めたんだな……」
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