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ー天災ー121

 この病院の会議室は望達の部屋がある棟の反対側にある。  春坂病院は入口を入って一階と二階には診察室が地下にはレントゲン室があった。  そして右側の棟の四階部分に望達の部屋があって二階の一部と二階には入院病棟があった。  その反対側にその会議室があって望達は渡り廊下を使って反対側にある会議室へと向かっていた。  この病院は上から見ると要はカタカナの『コ』のような形をしている。  その会議室へと着くと、もう先ほどの院内放送で集まって来ていた医者や看護師達が話をしているのか騒ついているようだ。  会議室という所は大学の講義室のようで一番前には舞台のような物があって、その前にはテーブルと椅子がある。  そして会議室へと入ると和也や裕実は望に止められて、 「お前達はこっちのテーブルの方だからな」  とだけ告げると望は何処かに行ってしまう。  その望の言葉に何かこう違和感がある和也。 だって、そうだろう。 少なくとも和也がここに入って来てからは、この会議室で看護師まで集まっての話はなかった筈だ。 だが望はそれを知っている。 あ、でも、確かにここは会議室なのだから医者だけが集まって会議をあいている事があるのだから別にここのシステムについて望だけが知っているのは不思議ではないのか。  とりあえず今日の望の様子はおかしいと思いながらも席へと座る。

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