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ー空間ー3

「でも、あれなんだろ? アイツとは頻繁に連絡するようにはなったんだろ?」 「まぁなー」  そう答える望はどこかしら嬉しそうな表情をしていた。 「さて、そろそろ行きますか?」 「そうだなぁ」  二人はソファから立ち上がると一階にある診察室の方へと向かうのだ。  診察室で診察をしていると外の方から建物を建てる音とかが聴こえてくる。 震災が起きてから大分経った東京では、やっと復興作業が始まったのであろう。  窓から見える景色は震災前とは違う。 前までは診察室からビルや建物が見える風景だったのだが今は復興が始まってクレーン車やトラック等の車が行き来するのが見える景色へと変わっていた。  望はため息を一つ吐くと窓を閉める。 よくよく考えてみたら外では土埃が舞っている状態なのだから窓を開けているだけで、それが入ってくるのは良くないと思い窓を閉めてしまう。  午後の診察時間が終わる頃、望と和也はのんびりとしていた。

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