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ー空間ー52

 そう裕実は先に申し訳なさそうに謝る。 「ん? 何? なんかお前、俺に謝るような嘘を吐いたのか? 俺は別に何も感じなかったけどな」  そう普通に返す和也。 いったい裕実は和也にどんな嘘吐いていたのであろうか。 「え? だからさっき、焼肉店の駐車場で、和也さんが僕の脈が早いって言った時ですよ。 僕はあの時、和也さんの事が好きだと言って、嘘を言ったんです。 あ、いや……和也さんの事は本気で好きですよ……それではなく、僕はてっきり焼肉屋の後は、ホ、ホテルに行くんだと思っていて緊張で、その脈が早かっただけですから」  裕実はそう本当に申し訳なさそうに頭を俯かせながらさっきの事を告白する。 「ん? たったそれだけの事で謝る必要なんかないさ。 ってか、何となくは気付いてたっていうのかな? だから、何も言わずにしてたんだよ」  そう笑顔で言うと和也は言葉を続ける。 「人の気持ちって大事だよな? 特に恋人同士ってさ。 まぁ、お前と付き合い始めてからまだ裕実とはこう深く話した事はなかったけど今日ので十分にお前の事分かったかな? そう、お前が俺の事、本気で好きだっていう事と、お前の頭の中では俺とホテルに行く事が分かって逆に嬉しいよ。 だって、俺だけが一方的に裕実の事が好きじゃないって事が分かったからさ」  そう和也は裕実の言葉に対し真剣に語るのだ。

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