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ー空間ー223

 そう言いながら雄介はメニュー表を開き好きな物を選び始める。 「俺の方は決まったんやけど、望はどうするん? おススメやったら、いっぱいあんで……」  そう笑顔で言う雄介は望が見ているメニュー表を倒して、さりげなく、望の手に手を重ね説明し始める。 「俺はやっぱ、ミックスかなぁ? 色んな具材が入っておって、なんかお得な感じせぇへん?」  そう言いながらも雄介は未だに望の手から離れようとしている気配はなかった。 望の方も特に今日は怒る事なくそのままにしている。 「そっか……それじゃあ、俺もそれにしようかな?」  そう望が答えると雄介は店員さんの事をテーブルにあるボタンを押して呼んで注文をするのだ。 「なぁ、望……今日は、この手離せとかって言わんのか?」  そう聞く雄介。 やはり雄介はそこが気になったのであろう。 「え? あ、ああ、まぁな……」  それを雄介には直球に聞かれて視線を逸らしながらもそう答える。 「そっか……ほなら、ええねんけど」  雄介はそれ以上は望に突っ込む事などはせず望の手にあったメニュー表を取ると片手は暫くそのままにしておく。  それから数分もしないうちに具材が運ばれて来て二人だけの甘い時間は終わってしまったようだ。 雄介の方はお好み焼きの方に気合いが入ってしまったのか、早速、お好み焼きを作る始めたのだから。 「めっち、美味いもん作ってやるしな。 まぁ、少しだけ待っておいて……」  望はそんな事を言う雄介にクスクスと笑い始める。 「ちょ……望なぁー、そこ、笑うとこなんか?」

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