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ー雪山ー11
「あ! せや! 望って、和也に抱かれた事あったって言っておったよな? その時はどんな感じやったん?」
「……はぁ!? 今更、そんな事聞かれても、もう、そこは覚えてる訳ねぇだろ」
雄介にそんな事を聞かれて望は顔を真っ赤にしながら答える。
そう望が顔を真っ赤にした理由は「お前とやり過ぎて、お前との思い出の方が多いのだから、過去の和也との事なんか忘れちまったよ」と言おうとしたのだが、流石にそれを口にするのは恥ずかしすぎたのは恥ずかしすぎたのか自分がそう思ってしまったという事に顔を真っ赤にしてしまった。 いわゆる自爆という事だ。
それにそんな事を雄介に言った時には雄介の事だから調子に乗るのは間違いない事でもある。
そんな事を言ったなら雄介はそこで我慢が出来なくなってしまって雄介にここで抱かれるのは間違いない。
ここで、そんな事をされたら望だって裕実同様に逆上せてしまうであろう。
そこまで想像した望はそれは雄介に言わないようにと心の中にしまってしまったようだ。
「望なら、記憶力あんねんから、覚えておるやろ?」
「覚えてねぇつったら、覚えてねぇの。 それに、恋愛感情も何もない奴に抱かれても気持ちいいと思うか!?」
「そないな風に言うって言う事は、ええようにとってもええって事やんな?」
そう雄介はニマニマとしながら望の体を後ろから抱き締める。
望は一つ大きなため息を吐くと、
「……ったく。 そこはそういう風に思ってもいいんじゃねぇのか?」
そう望は呆れたように答える。
本当は遠回しではあるのだが雄介にはそう思って欲しかったとういうのが本音なのかもしれない。
「あー、もー!! めっちゃ嬉しいわぁ!! ホンマ、俺、望の事好きになって良かったって思うたしな」
その雄介の言葉に望は雄介には表情が見えないとばかりに微笑むのだ。
「なぁ? 望……さっき、裕実が逆上せてまった理由教えてくれへん?」
「ああー、それか? そんなに気になるもんなのか?」
「ああ、なんや、俺だけその理由知らないのが悔しいっていうんかなんていうんか?」
そんな子供みたいな事を言う雄介に吹きそうになりながらも、
「つーか……お前は俺の事しか興味ねぇのかよ。 和也だって、友達としたら一年以上は付き合ってきてるだろ?」
「んー、まぁ、俺はホンマ望以外の人には興味あらへんしな」
そう開き直ったように言う雄介にため息を漏らす望。
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