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ー雪山ー12

「だからだなぁ? 和也は意地悪な事言うの好きだろ? だから、和也はきっと裕実に向かって辱めるような事を言っていたんじゃねぇのか? それで、顔を赤くした裕実はお湯の熱さと体内から来る恥ずかしさの熱とで逆上せちまったんだろうな?」 「なーんや……そないな事やったんかいな。 やっぱ、短時間でこないなところでやるっていうのは無理なんかな?」 「あのなぁ」  望は再びため息を吐くと、 「お前の頭にはそれしかねぇのか!?」 「しゃーないやんか……この一週間ご無沙汰やねんからー溜まりに溜まってねんからな。 せやから、望の事誘ってるんやけどー?」  雄介は望のくびれ辺りを撫でながら言う。 「今日はダメだ」 「ほらな、そういう風に言うの分かっておったから、言わんでおこうって思うておったのに……」 「分かっているんだったら、言うんじゃねぇよ」 「アイツ等が居るからやろ?」 「当たり前じゃねぇか」 「せやから、和也達には来て欲しくなかったんや。 もう、後一週間なんて我慢出来へんわぁ。 来週一週間、俺、ずっとブルーのままやんか」 「……ったく。 たまには俺の気持ちも考えてみろよ。 仕事ですっげぇ疲れてるんだからさ」 「そないな事言うたら、俺やって、仕事でめっちゃ疲れてんで。 せやけど、プライベートの体力と仕事での体力は別もんやし」 「それは気のせいだろ?」 「気のせいじゃないし! その証拠に俺のムスコさん、めっちゃ元気になってきておるしな」  雄介は自分のモノを見ながら言うのだ。 「今日は自分でやれっ!」  例え望の後ろであっても、そういう事を平然と言う雄介に雄介のモノを見ないように望の方は正面の方を向いて瞳を閉じてしまう。 「あーあ! じゃあ! 今日はそうする事にするわぁ!」  そう雄介はそう怒ったように言うと、いきなり浴槽かた立ち上がり浴槽を出て体を洗い始めてしまうのだ。  やはり今日の雄介は変だと思う。  いつもなら、しつこい位に望に言い寄ってくるのに今日の雄介は怒ってばっかりだ。 しかも、すんなり引いてしまって今は体を洗いに行ってしまっている。  雄介が怒って行ってしまった後には二人の間に会話も無くなり雄介が体を洗う音だけが浴室に響いてるだけだ。  しかも雄介は体を洗い終えると浴槽には入らず直ぐにお風呂場を後にしてしまった。

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