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ー雪山ー46
床へと落ちたお皿は音をたてて床にガラスの破片を撒き散らす。
幸い二人共スリッパを履いていて足の裏は怪我しなかったのだが、
「痛っ……」
と言いながら望はその場にと座り込んだ。
それに気付いた雄介も床へと座り込むと、
「大丈夫か? ガラスの破片が足に刺さってもうたんか?」
「ああ、ちょっとな……下に落ちたガラスの破片がふくろはぎの横を掠っただけだ。 それよか、悪いけど、ここの掃除しといてくれねぇ? 後は自分で治療してくるからさ」
望は立ち上がろうとしたのだが意外にもダメージはでかかったのか足にまだ力が入らなかったようだ。 まだガラスの破片が散らばっている床に座る所だったのだがギリギリの所で雄介に助けられた。
「ホンマに大丈夫なんか?」
雄介はそう心配そうに望の事を見上げる。
「大丈夫だって……」
そう言って歩みを進めようとしたのだが痛めた方の足に力を入れるとまだ少し痛いようだ。
「ちょー、まった! 動くなや……」
「はぁ!? 何言ってんだ、お前、俺の方は大丈夫だって言ってんだろうが……」
「その足でまだそういう風に言うつもりなん? ホンマ、それでも医者なんかいな」
雄介はそう言いながら望の足を指差す。
望は雄介が指差す方へと視線を移すと思っていたより傷は深いようだ。 家着用として着ているグレー色のスエットには血が滲んでいた。 おまけに掠ったと思われていたズボンの所は破れてしまっている。
「その足じゃあ、歩けへんやろ?」
その雄介からの問いに言葉を詰まらせる望。
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