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ー雪山ー165

「な、望? まだ、体の方調子悪いんか?」  雄介はそう望を怒らせないように当たり障りのないような会話から始めてらしい。 「あ、ああ、まだ、ちょっとな」  そう望の方は雄介の言葉にちょっと焦ったように答える。  だが、その当たり障りのないような言葉に雄介はちょっと意地悪を仕掛けていた。 その言葉の返答によって望がどんな感じなのか。 っていうのを確かめていたらしい。  焦ったように答えたという事は特に望は体の調子は悪くないという事なんだろう。  そう、望の場合にはプライドとかが高い。 だからストレートに誘おうとすると絶対的に断られるのは分かっている。 だから、こう上手く会話をしながら遠回しに誘うしかないからだ。 「ま、まぁ……まだ、調子が悪いんやったら、明日もスキーの方は辞めておきや。 そうそう! 明日も俺達だけで楽しんでくるし、まぁ、無理は禁物やしな」  そう雄介は優しいような望の事を突き放すような感じで言ってみた。  そんな雄介の言葉に反応したのは望だ。  今はまだ雄介とは反対側を向いてしまっている望なのだが、その雄介の言葉にどうやら反応を見せている。 そう一瞬だけだが耳をピクリとさせたようにも思える。  望は雄介の言葉に少し黙っていたのだが、 「明日は行く……」  そうぼそりと呟くように言っている。  そうだ、きっと今日は望はここに一人残されて望は考えていたのであろう。 やはり、そこはここに一人残されているよりかは一緒に行って楽しんだ方がいいのかもしれないと……。  それに望はみんなにはスキーが出来ると言ったのだから出来る所を見せなければ事実だっていう事を語れないとも思ったのかもしれない。 「うん……まぁ、それやったら、明日はみんなでスキーしに行こうなぁ」 「ああ……」  望がそう返事した反面、雄介には少し心配事があるようなのだが。

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