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ー雪山ー195

 和也はその雄介の言葉に呆れたようなため息を吐くのだが確かに雄介が言いたい事はよく分かる。 多分、和也も雄介同じ立場なら治療云々の前に裕実の事を探したいと思うからなのかもしれない。 「……ったく分かったよ。 とりあえず、俺の肩に掴まれよ。 その足じゃあ、歩く事なんか出来ないだろうしな」  和也の言葉に雄介は笑顔になると和也は雄介が和也の肩に掛けやすい位置へと腰を下ろし、そして雄介が肩へと腕を回した所で立つのだ。  とりあえずスキー板一式はその場に置いて二人は再び上に向かって歩き始める。  相変わらず吹雪の方はおさまる気配はなかった。 いや寧ろ先程より風が強くなってきようにも思える。 視界もほぼゼロに近いまま二人は望や裕実を探す為に歩き続けていた。  二人は暫く雪山の中を歩いていると山小屋らしき建物が見えて来て、 「雄介! とりあえず、あそこの山小屋に行ってみようぜ。 もしかしたら、裕実や望はあそこで待機してるかもしれねぇだろ?」 「せやな……確かに今まで下にも上にも途中にも望達の姿を見かけんかったんやから、確かにそこに居るかもしれへんしな」 「そういう事だ……」  和也達はとりあえずその山小屋へと足を向ける。  和也達がその山小屋に辿り着くと人の居る気配に気付いたようで「もしかしたら?」と思いながらドアを開ける。 「裕実、望? いるのか?」  と和也がドアを開けると望達がそこに居たという事らしい。 「ま、そういう事だ」 「そっか……雄介は俺達の為に怪我までして、ここまで来てくれたんだな」 「ああ、そういう事ー、ホント、お前等だってラブラブなんだな」 「まぁな……」  そう望はそう聞こえるか聞こえないかの声で返事をしたのだが、どうやら望の隣にいた雄介と和也にはそれが聴こえてしまっていたようだ。  二人はその望の言葉にビックリしたような表情で望の顔を覗き込んでいる。  その視線に気付いた望は顔を赤くし、 「べ、別に……そういう意味で言った訳じゃあねぇんだからな」 「じゃあ、どういう意味なんだよ。 望が顔を赤くした意味ってそういう事だろ?」

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