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ー雪山ー217

 今まで裕実と雑談をしていた望だったのだが、いきなり雄介に声を掛けられて雄介の方に振り返る。 「ああ、何だ?」  多分、いつもの望なら、こうめんどくさそうに返事をしている所なのだが今日の望はどうやら違うようだ。 笑顔で雄介の方に視線を向ける望。 きっと今日は雄介が怪我人だからなのかもしれない。 「朝になったんかいなぁ?」 「ああ、まぁな。 吹雪の方、おさまったみたいだからさ、今、和也にコテージまで行ってもらってるからさ、後もう少し助かるからよ。 足だってまだ痛むんだろ? だから、本当はまだギリギリまで寝ていて欲しかったんだけどな。 ほら、寝てた方が足痛まないと思ったからさ」 「ん、まぁ……確かに痛いねんけどっ、こんなもん、もう、しょっちゅうやっておるし、まぁ、気になんないって言えば気になんないんかな?」 「我慢すんじゃねぇよ。 顔には痛いって出てるんだからな。 とりあえず、和也にはヘリの要請して来いって言ってあるから、そのヘリで病院の方に戻るぞ! その方がお前も安心だろ?」 「せやな……」  望の言葉に雄介は安心したような顔をすると雄介は望の顔を見上げる。 「ん?」 「望からキスしてくれへん? それやったら、痛み忘れるかもしれへんし」 「あ、ああ……分かったよ」

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